こんにちは、スーです。
我が家の壁は、壁紙ではなく、漆喰の塗り壁です。
塗り壁は憧れるけど、実際どうなの?という疑問に、メリットデメリット、入居して2年経った感想をお伝えします!
採用した塗り壁
我が家の塗り壁は、プラネットジャパン社のマーブルフィールという商品です。
天然素材のみで構成されており化学物質を含まないため、敏感な方も安心して使用できる優しい商品。
工務店さんが標準で推奨してくださったものをそのまま採用しました。
様々なカラーがあり、混ぜてオリジナルの色を作ることもできるため、こだわりの強い方にもおすすめの商品です。
我が家も真っ白ではなくグレートーンの色にしてもらったのですが、サンプル帳をみて『これとこれの間の色にしてください』と指定させてもらいました。
(お願いすればサンプルも作ってくれると思います)
天井は塗りの作業が難しく仕上がりにも影響するのでペイントタイプのフェザーフィールです。
こちらもマーブルフィールと同様のカラーを調合可能です。
漆喰塗り壁のメリット
質感は最高
まずなんと言っても、質感は最高です。
このために塗り壁にしたと言っても過言ではありません。
コテ塗りならではのムラが壁紙にはない質感を演出してくれ、照明や太陽光で照らされた時の陰影は本当に美しいです。
写真になってしまうと違いが伝わりにくいのが残念ですが、違いは歴然です。
ちなみに天井のフェザーフィールはこんな質感。
塗り壁ほどの質感はありませんが、違和感なく溶け込んでくれていてお気に入りです。
吸湿性がある
また、漆喰や珪藻土の塗り壁には、吸湿性があります。
空気中の湿気が多いときは貯え、少ないときには放出するため常に湿度を適度に保ち、快適な空間をつくります。
水が飛び跳ねやすい洗面横の壁も…
数分で元通り。
吸湿性のおかげでずっと綺麗を保ってくれています。
また調湿効果があるので、結露を防止します。
実際暮らしているとそこまでの実感はないけど(笑)、効果はあるのかな?
古い家なのに不快になる程ジメジメしたり乾燥を感じていないだけでも効果あるのかも?
たしかに引っ越してから結露は全くないね!
防臭・防カビ効果がある
マーブルフィールは石灰のアルカリ性で臭いの元になる物質を分解し、カビの発生を防ぎます。
こんな素晴らしい素材を採用していたのにカビが発生させてしまったけどね…苦笑
▽クローゼットの洋服にカビが生えた記事はこちら
この時はお風呂の扉を洗面室側に開け放って湿気を放出してしまっていたため、さすがに塗り壁だけでは調湿できないほどの湿気が舞い込んでいたためです。
2年目以降きちんと対応したら、全くなくなりました。
今思うとなんであんな愚かなことをしていたのかと思うよ…
吸湿・防カビできるのはあくまで自然の空気中の湿気と思っていだ方がいいね!
漆喰塗り壁のデメリット
壁が割れる
塗り壁のデメリットとしては、とにかく割れます。
壁紙でも施工時の糊が乾いた時に割れることはほぼ1000 %ありますが、塗り壁はそれ以上に割れます。
特に壁際やサッシの取り合いなど、平坦ではない箇所から割れていきます。
造作棚の部分は棚自体が伸縮するのでこのありさま。笑
住み始めてすぐにここまで酷く割れまてしまいましたが、場所によって程度は様々です。
我が家は建具も枠も全て造作なので、カウンター材同様、取り合い部分はヒビが入っている箇所が多々あります。
▽現作建具の記事はこちら
お互いが自然素材なので伸縮するため、これは仕方のないことなんですよね。
壁紙でも取り合いの部分はよくみると割れてるよ
本来は漆喰は平坦な面も割れやすいですが、マーブルフィールは漆喰の下地に一度壁紙を貼っているため、ほとんど割れずに美しさを保てています。
割れも味と思って見守っています。
逆にこれを許せないと思うなら塗り壁はやめておいた方がいいかも!
傷や汚れの補修が難しい
また、傷や汚れがついてしまった時のメンテナンスが、塩ビのクロスに比べて難しい印象です。
ネットを見ると消しゴムやメラミンスポンジでこすれば大丈夫と書いてあったのですが、以前コーヒーを飛び散らせてしまった箇所にやってみたらあまり効果はありませんでした。
鉛筆くらいなら大丈夫なんだろうけど、意外と汚れに弱いのかな〜という印象です。
塩ビのクロスだったら薄めた洗剤をつけておさえたりできますが、漆喰はそもそも洗剤を吸ってしまう感じがあって怖くてできませんでした。
傷は漆喰の場合表面が削れてしまうので元には戻りません。
我が家もよくよく見ると小さな傷がたくさんありましたが、そもそもムラのある素材なので多少の傷は全く目立たないです。
部分補修が難しい
傷ができてしまったからといって、漆喰は部分的に補修がしにくいのも特徴です。
部分的に上塗りしてしまうと、↓こんな風にもっと悲惨なことになります。
ここは引き渡しの時からこうなっていたのですが不問としました。苦笑
また、漆喰は薄く塗るものなので、下地となる不陸を拾いやすいのも注意ポイント。
うちは工事中にお願いしたはずの下がり壁ができていなかったところが2箇所ほどあって、クロスが貼り終わった後で急遽作ってもらったのですが、継ぎ足して施工した箇所はくっきり下地の跡を拾っています。
これも残念な仕上がりでしたが、我が家はリノベーションだし、それもそれで家づくりの思い出として納得しています。
このように、漆喰は後から継ぎ足しで補修するのが難しいので注意が必要です。
補修するとしたら1面全体を満遍なくになり、手間もそれなりにかさみます。
コストがかかる
補修だけでなく、施工自体も壁紙に比べてコストがかかるのがデメリット。
我が家のように下地として壁紙を貼る場合もあり、その場合は差額ではなく塗りの費用が純粋に上乗せになりますからね。
壁紙に比べてだいたい2.5倍くらいは費用がかかると思っていた方がいいです。
漆喰壁で暮らした実際の感想
漆喰壁の家に暮らして2年。
正直、メリット・デメリットという感覚はもうありません。笑
ただただ、美しいなあ、と惚れ惚れするばかり。
傷や汚れはクロスでもつきます。
何十年後には補修することにもなると思います。
でも、今の美しさは何ものにも代え難く、とても満足しています。
期待したほどの吸湿性があるかと言われると体感としてはわからないのが正直なところですが、それも含めて採用して本当に良かったと思っています!
塗り壁はDIYでチャレンジできる
ちなみに費用面から塗り壁を諦めてしまった方も、DIYで採用することができます。
左官屋さんにもおすすめされたのがこちらの商品。
うま〜くヌレール
素人でも簡単に取り扱いのできる商品です。
ビニールクロスの上からも塗れて、古壁も剥がさずに塗ることができる扱いやすさが支持されているポイントです。
こういう商品で手軽にチャレンジしてみるのも面白いと思います。
おわりに
塗り壁は初期コストがかかるし割れやすいというデメリットがありますが、それを超越するくらい質感が最高です。
憧れはあるけどコスト面で見送る、という方はDIYも視野に入れて検討してみてはいかがでしょう。
お気に入りのものに囲まれた生活はそれだけで幸せなこと間違いなしです!