こんにちは、スーです。
我が家はキッチン、トイレ、洗面室とあった水回りも含めてすべて無垢材のフロアを採用しています。
そんな家はあまりないような気もするのですが(笑)、水回りに無垢材を使いたいけど実際のところどうなの?!と思っている方向けに、半年暮らしてみたリアルな様子を紹介したいと思います!
無垢フロアの紹介
まずはこれ。
こちらが我が家の無垢フロアです。
あまり有名なメーカーではないですが、埼玉県熊谷市にある“大和屋”さんという建材屋さんの、オーク 120巾のものです。
施工してくれた工務店さんと取引のあるメーカーさんで、おすすめされて初めて知りました。
スーーっと伸びるやわらかな質感がとてもお気に入りです。
仕事柄、もっと大手の建材メーカーがあることはもちろん知っていましたが、“業者さんが慣れている物を使った方がリスクが少ない”ということも実感していたので、質感が気にいればそのメーカーさんにお願いしようと思っていました。
そして無事に質感も満足したため採用に至ったのです。
水回りに無垢材を選んだのは工務店さんの気楽な一言
メイン材としてオークの無垢材を使うことは決めましたが、さすがに水回りについては違う材料を使うつもりでした。
トイレやキッチンはまだしも、お風呂上がりに濡れた体でうろうろするであろう洗面所まで無垢材なんて結構無謀だと思いますし、自分のお客さんだったら止めると思うんです。
でも、打ち合わせの際に工務店さんに『意外といけますよ』と言われ、『そう?じゃあ、一緒でいっか!』と安易に決定してしまったわけです。笑
半年後のフロアはこうなった!
では本題。
半年間使ったフロアの写真を紹介します。
キッチン
まずはキッチン。
ここはシンクの近くです。
わかってはいたけど結構水が飛び散って痕になってますね〜。
キッチンラグの奥行きが45センチなんですけど、その後ろまで痕がくっきり。
特に夫のだっくんが洗ってくれた後は激しめ。
洗ってもらってありがたいので文句は言えないけど…
↓ちなみにラグはこちらの記事で紹介したお気に入りのもの。
水痕とは違って油はねがあるのが見えます。
オークの床材の場合、水痕は白っぽくなるのに対し、油痕は黒っぽくなります。
水はねはすぐに拭けば痕にはならないのですが、油はすぐに拭いても一瞬で痕になってしまうので悲しいところです。
洗面室
そして懸念していた洗面室の様子がこちら。
やっぱりキッチン以上に水痕がたくさんあります。
洗面台のまわりも。
なんでこんなところに水痕が…?
という遠いところにまで結構飛んでいます。
お風呂上がりって、どんなに気をつけて出たつもりでも水滴が落ちちゃうんですよね。
↓お風呂上がりに使っている珪藻土マットについての記事はこちら
大人の二人暮らしでこんなに飛び散っているのですから、お子さんがいる家庭ではもっと悲惨なはずです。
無垢フロアを水回りに半年使った感想
お気付きの通りわたしたち夫婦はあんまり神経質じゃありません。笑
でも、無垢を使うことに少なからず不安もあったので水が跳ねたことに気づいたら拭いていたんですけどね…。
(だっくんはなかなか拭いてくれませんが)
それでもこのレベル。
さすが無垢フロア。
やっぱり…
水回りに無垢フロアは無謀です笑
わかりきってはいたし、質感も大満足なので後悔はしていませんが、やっぱり人には勧められません。
そもそも大人だけならともかく、なかなかお風呂上がりに毎回床を拭くなんてできないですよね。
工務店さんお客さんに勧めて文句言われたりしてないのかしら…
心配だね。笑
思い返してみると、工務店さんとの話には続きがあって、『無垢フロアでも意外といけますよ〜』の後、『心配ならウレタンコートとかすれば…』という話もあった気がするのですが、そんな話はどこへやら。笑
水回りに無垢を採用する方は、『気にしない』性格じゃないと厳しいですので要注意です!
無垢だからこそのメリットも ある
メンテナンスすれば大丈夫という安心感
お客様には勧めづらいですが、わたしたちが『まぁいっか』と思えるのは性格的な問題だけではなくて、無垢だからこそ『メンテナンスすれば元に戻る』という安心感があるからです。
シートフロアや突板材はこうはいきませんが、無垢はどこまで削っても無垢。
金太郎飴のようにどこまでも変わりません。
どうしても気になるなら、薄く削ってオイル塗装をし直せば元通りになります。
(ウレタン等でコーティングをしてしまうとそうはいきませんが)
最近はプリント技術も向上して“無垢風”のシートフロアも増えましたが、いちばんの違いはこのメンテナンス性の違いです。
シートフロアは補修業者さんを入れないと直りませんからね。。。
(そもそもシートフロアは水に強いので水痕は残らない気もしますが…)
▽オススメのシートフロアの紹介記事はこちら
木目で傷や水痕も目立ちにくい
散々お見せしてきた水痕ですが、実は少し離れて見ればそこまで気になりません。
無垢特有の木目に馴染んでくれるおかげです。
実際に、先ほどのキッチンですが、少し離れて見るとどうでしょう。
水痕って全然気にならないと思いませんか?
よく見ればくっきりついているはずなのに。
表情が単調な突板や、プリントのシートフロア等では傷や汚れは目立ちやすいですが、そもそも無垢は1枚として同じものはなく、傷や汚れが目立ちにくいのが特徴です。
神経質になりすぎて日々の生活がピリピリしてしまうのは本末転倒なので、“気にならない”のはありがたいポイントです。
白い床材にすると髪の毛が落ちているのが気になったり、逆に濃い色の床にすると埃が目立って気になったりするのも同じようなポイントかな
おわりに
実際に半年間探してみた無垢床を紹介しました。
やっぱり水回りに無垢は無謀だと思いますが(笑)、それでも無垢特有の質感は他には変えられませんし、どんな床を使っても汚れたり傷がついたりするのは同じです。
『傷も水痕も我が家の歴史』
そんな広〜い心で、素材を楽しんであげられれば問題ないと思います!
我が家の写真を見て、これくらいなら!と思うか、
やっぱり無謀だからやめよう と思うか。
それは人それぞれの感覚なので、ぜひこの無垢特有の質感と天秤にかけて選んであげてください。
個人的には無垢、大好きなのでぜひ、ご検討ください(^^)