こんにちは、スーです。
古民家リノベーションをした和モダンの暮らしをしている我が家。
和モダンのポイントである格子や障子を多用しています。
▽リビングのレース障子についてはこちら
その中でも、格子はゆるやかに外と中をつなげてくれるアイテムです。
外の様子もわかるけど、少し角度がつけば中の様子が丸見えになることもない。
そんな格子戸の実際に暮らしてみてわかったメリットとデメリット、デザインによる目隠し効果などを紹介します。
格子のメリット
格子は和の雰囲気を演出する素敵なアイテムですが、見た目だけでなくメリットもあります。
目隠し効果があるが閉塞感はない
格子の一番のメリットとして、中と外をゆるやかにつなげてくれる点が挙げられます。
板戸や障子と違い風も光も視線も通すので、空間が遮られることなく広がりを感じることが出来ます。
プライバシーは大切にしたいけれど狭苦しい部屋にしたくない、という方にはおすすめです。
少し角度がつくだけで目隠し効果があるので、丸見えという感覚もなくなります。
人が立ち止まる場所には向きませんが、常に人通りが流れている場所であれば充分な目隠し効果です。
通気性が抜群
格子戸は閉め切った状態でも通気性が保たれます。
窓を開けて格子を締めておけば、目隠し効果を保ちながらも充分に換気を行うことが出来ます。
格子戸自体に鍵をつければ、夏に窓を開けたまま眠ることも可能です。
▽今はこのようなスリットのアルミ商品(雨戸・シャッター)もあるので同じですね。
美しい影(明かり)を演出できる
格子戸はそれ自体の和のイメージのほか、美しい影(明かり)を演出してくれます。
これが私の大好きな朝の光景で、格子がとても綺麗な影を落としてくれるんです。
朝の数時間、光がやわらかい時だけなのですが、とっても嬉しい気持ちになります。
格子はこのように美しい影や光を落としてくれる、素敵なアイテムです。
毎日この景色を見ると嬉しい気持ちになり、なんとも言えない幸福感で満たされます。
通気性・目隠し効果・開放感・美しさ
このバランスをとるには格子は最適のアイテム
格子のデメリット
掃除が大変
実際に暮らしてみて実感したのは、思った以上に掃除がめんどくさいこと。
縦桟だけなら良いのですが、横桟に積もった埃は掃除するのがとても面倒です。
(縦桟も下部は掃除しないといけないですしね)
エアダスターやよく取れるモフモフモップで吸着するのが一番簡単なお手入れかと思います。
一度全部水拭きしようとして心折れかけたよ…苦笑
唯一にして最大のデメリットである掃除を楽にするために、横桟が少ないデザインを選ぶのも重要
ピッチ広めの和室の格子の目隠し効果検証
和室紹介
我が家の和室の格子戸がこちら。
既存の地窓がおもしろいと感じたのでそのまま残し、同じく既存の堀ごたつと、イサムノグチのAKARIを効果的に使って重心の低い空間にしました。
和室とリビングの間仕切りには縦桟障子を採用したので、格子の縦のラインと美しか調和しています。
ちなみにこの障子建具は古家具屋さんで中古で購入したもの。
格子の目隠し効果
和室の格子のピッチは自分で図面を書いて業者さんに渡し、作ってもらいました。
寸法はデザインとしてのバランスと目隠し効果がちょうどいいのかとても迷いましたが、結果としては大成功でした。
と言うのも、中から外の見え方と外部からの目隠し効果が絶妙で。
完成するまで不安でしたが、ぴったりで安心しました。
まずは和室側正面からみた格子。
外の様子がはっきりわかりますよね。
(庭のお手入れが追いついてなくてすみません;)
でも、少し角度をつけてみると…
さっそく目隠し効果があります。
もっと角度がついたらこの通り。
ほとんど見えません。
格子の左向こうが玄関なのでそこまでは外部から人が立ち入るのですが、この格子のおかげで中の様子はほとんど見えません。
中からは庭がちゃんと楽しめるけど、外からは見えない。
そんな絶妙な格子になりました。
向こう側が庭ではなく人通りの多い道路だったら、障子を張ったりしてもいいかも
角度があるなら格子は目隠しとしてかなりおすすめだね
和室の格子の図面公開
和室の格子のピッチは結構広めです。
図面がこちら。
桟の太さと間隔はサッシの寸法から割付けてもらって調整できるように幅をもたせて図面を送りました。
結果としては桟の太さ15mm、ピッチは45mm で仕上げていただきました。
窓の大きさは横3400、縦1100程度。
結構大きめなのでピッチも広めで全体のデザインのバランスを取っています。
結構ピッチは広めですが、十分な目隠し効果があり満足しています。
さらに目隠し効果が高い玄関の格子
和室の半分のピッチで目隠し効果拡大
和室と同様に玄関の既存窓にも格子をつけていますが、こちらは和室に比べて窓の大きさが小さい上、道路に面した窓なので、ピッチを細かくして目隠し効果を高めています。
桟の太さが12mm 、ピッチが21mmと和室の半分ほどしかないので、より目隠し効果があります。
道路からの目線も全く気になりません。
この格子と縦のラインが調和するよう照明も選びました。
バブルランプ の、リプロダクトです。
うーん。美しい。
これも大好きな光景です。
▽リプロダクトは楽天で購入しコードを黒く塗りました笑
玄関格子戸の図面公開
玄関の格子戸の図面はこちら。
和室に比べてかなりピッチが細かいのがわかると思います。
窓の大きさも半分くらいなので思い切って細かくしましたが、バランスもよく満足です!
ちなみに窓の大きさは横1600、縦800くらいです。
おわりに
格子戸は掃除が大変というデメリットがありますが、それをはるかに上回る美しさと機能性があります。
窓の大きさによって美しいピッチや目隠し効果も変わってくると思うので、我が家の寸法と見え方を参考にしてもらえると嬉しいです。