こんにちは、スーです。
キッチンの配置を考える時、カップボードとの距離はいくつにしたらいいのか悩みませんか?
わたしも例外ではなく、悩んだ1人です。
そんな我が家の通路幅は81センチ。
一般的には90センチはないと…と言われ、120センチは絶対ほしい!という人もいる通路幅。
80センチもOKとは言われているものの、新築時に敢えて選んでいる人は少数派です。
プラン上80センチ程度しかとれない、という方の参考になるように、我が家の81センチの使い勝手についてまとめます。
- 一般的なキッチン通路幅は80〜120センチ
- なぜ我が家が80センチになったのか?
- 81センチの通路幅の使い勝手
- 通路が狭めだからこそのメリットも
- 実家の幅120センチの通路幅のキッチンを使って気づいたポイント
- 冷蔵庫の位置には要注意
- おわりに
一般的なキッチン通路幅は80〜120センチ
一般的には、通路幅は80〜120センチくらいで選ぶのが妥当と言われています。
私は仕事で新築の注文住宅に8年ほど携わっていたのですが、経験上ここの通路幅は90〜120センチを選択される方がほとんどでした。
90センチの時はご丁寧に『有効900は必ず確保!』と図面に柱脚がつくことすらありました。
なぜ我が家が80センチになったのか?
通路幅が狭くなる場合、誰しもそうだと思いますが、他のスペースとの優先順位を考えますよね。
ダイニングスペースが広くないのでキッチンを狭くする、とか。
我が家の場合は新築ではなくリノベーションだったので柱の位置が決まってしまっており、
①キッチン背面の収納をやめて通路を広くするか
②収納をつけて通路を狭くするか
の2択でした。
そして悩んだ結果、②を選びました。
収納の方が大事だと考えたからです。
我が家の場合、この対面収納はとても便利で作ってよかったと満足していますが、プランによっては収納をやめてキッチン側の通路を広げることもできます。
ここに収納を取らなければ、収納の奥行き35センチ分キッチンを前に出すことができたので、115センチの通路にすることもできたんですが、通路の幅よりも収納を優先しました。
81センチの通路幅の使い勝手
では実際に81センチの通路幅のキッチンの使い勝手はどうでしょうか。
81センチの通路幅はこんな感じです。
キッチンマットの幅が45センチなので、通路の約半分がマットで隠れる寸法感。
カップボードの扉からキッチンカウンターまでが81センチです。
▽キッチンマットの記事はこちら
引き出しを引き出してみる
81センチの通路で引き出しを引き出してみます。
まずキッチン。
カウンターの奥行きは65センチなので引き出したら通路がほぼ埋まってしまうのでは?と思いましたが、、、
実際に引き出しを引き出した奥行きは51センチでした。
約15センチの差があります。
キッチンの引き出しを目一杯引き出すと残りの寸法は30センチということで、横歩きでなんとか通れるくらいになります。
続いてカップボード。
こちらはカウンターの奥行きは45センチですが
引き出しの引き出し寸法は36センチ。
こちらも約10センチ小さくなっています。
目一杯引き出した時の余りの通路寸法は45センチ。
キッチン側の引き出しに比べれば少しマシですが、ゆとりがあるというほどではないかもしれません。
85センチの通路では引き出しを引き出したまま通り抜けする時は少し気を遣う
ちなみにこの引き出し、↓この記事の時に「奥まで引き出せない!!」と後悔ポイントを書いたのですが、その後力いっぱい引き出したところ、なんと奥まで引き出せるようになりました。
レールが硬かっただけのようです。。。
(お騒がせしました)
複数人での調理時のすれ違いはコミュニケーションが必要
引き出しの寸法を見てわかるように、81センチの通路幅は引き出しを引き出した状況ではやや狭いです。
1人で調理するときは横に立てばいいので全く問題ありませんが、複数人で作業をするときは少し不便かもしれません。
↑これが通路幅を決める際によく言われることで、「複数人で調理をする場合は100センチ程度を目安に」と言われる所以です。
確かにその通りだと思いますが、たまに夫のだっくんと2人でキッチンに立っても、私はあまり気になったことはありません。
「ちょっと通るね」と声をかける等、コミュニケーションさえ取れれば全く問題ないと思うのです。
狭くても「それ取って」って言えば済むしね。
話しながら料理するの楽しいもんね。
狭いからと言って何かを我慢しているわけではなく、特に不便に感じることはありません。
狭さを感じるかどうかはコミュニケーション次第な面も
通路が狭めだからこそのメリットも
キッチン側とカップボード側の引き出しの両方を同時に引き出すとややぶつかってしまうのは難点ですが、私としては不便を感じない以上に、狭さならではのメリットを感じています。
収納が近くて便利
たとえば、食洗機を使用した後の片付けの際。
この通路でキッチン側の食洗機とカップボードを引き出してみると…
こんな感じになります。
やや干渉すると言えば干渉してしまうのですが…
この収納同士が近いので、食洗機から食器を出してカップボードにしまうのに一歩も動かずに完了するのがすごく便利です。
もちろん普段の調理中も、振り返ればすぐそこにカップボードがあるのでお皿もすぐに取り出せて便利です。
1人で調理することが多い方は絶対に狭い方がオススメ!
80センチでも充分です。
キッチンとカップボードが近い分収納は楽々!
実家の幅120センチの通路幅のキッチンを使って気づいたポイント
実は、実家のキッチンは通路幅が120センチある、我が家とは対照的に広々したキッチンです。
そちらも使ってみたので比較してみます。
たった数歩で行動は変わる
広さがあると広さがあるなりの使いやすさはあるとは感じるのですが、私はどちらかと言うと「遠い」と感じました。
キッチンからカップボードへ1〜2歩踏み出す必要があるので、たった数歩とはいえ家事の仕方が少し変わることに気がつきました。
たとえば洗った食器を拭いてしまう時を例に出します。
一歩も動かずに両方の引き出しを開けっぱなしにして1つずつ直接しまう
幅120センチの実家の場合
いったん全部の食器を拭いてカウンターの上に並べて、そこから一気にしまう
たった数歩なのに人の行動って無意識に変わるんだなあと新たな気づきです。
「一緒にキッチンに立つ」にも色々ある
でもよくよく考えてみると、実家では私が1人で調理することはほぼなくて、母が調理するサポート役で入るので、自宅のキッチンとの使い方がちょっと違うんですよね。
自宅では夫と私は「一緒に料理をする」のでお互いの持ち場で作業をするのが前提ですが、実家では料理をする母のためにお皿を出したり食材をチンしたりといった「お手伝い」。
その分うろうろするので、狭いとストレスがあるような気がします。
「2人でキッチンに立つ」と一言で言っても「どのように作業をしているか?」まで掘り下げて考えないと狭い通路幅はストレスになるかもしれません。
そこで2人でキッチンに立つ場合の私なりの結論
2人で料理をするなら狭いのもアリ
1人が料理をしてもう1人が手伝い専門なら広い方がオススメ
冷蔵庫の位置には要注意
81センチの通路で2人で調理をしても全くストレスを感じていないので基本的には80センチ程度の狭さなら全く問題ありません!
と肯定派ですが、冷蔵庫の置き方には注意が必要です。
というのも、冷蔵庫のレイアウトによって80センチの幅が狭くなるような事態は避けるべきだからです。
我が家の冷蔵庫はここです。
キッチン側にあるので出っ張ることもなくすっきりと収まっているのですが、間取りによってはカップボード側に冷蔵庫を置くこともあると思います。
その際はさらに通路が狭くなるので要注意です!
冷蔵庫は一般的なカップボードの奥行き45センチよりも大きな65センチ程度。
80センチの通路の場合残りが60センチ程度になってしまい冷蔵庫の引き出しも使いづらくなってしまうので要注意です!
冷蔵庫をここに置く場合はせめて90センチ、できれば95センチ以上の通路幅は確保してあげるといいと思います。
おわりに
我が家の81センチ幅のキッチン通路について紹介しました。
実際に使ってみた実感としては、80センチでも全然不自由は感じません!
むしろ80センチの通路幅はアリだと思います。
ただし、記事内に書いた通り、冷蔵庫の配置と、複数人で使う場合はどのように使うか?の2点には気をつけた方がいいと思いです。
通路幅で悩んでいる誰かの参考になれば幸いです。