こんにちは、スーです。
間取りを考える際、トイレの位置ってどのくらい優先させますか?
プラン上、階段下につくることもしばしばあると思います。
でも、
階段下トイレって狭くないの?
何段目から被っても平気?
と不安に思うはず。
そんな方のために、我が家の階段下トイレを紹介します。
階段下トイレのメリット
階段下にトイレをつくるケースは決して珍しいことではありません。
しかし、積極的に『階段下にぜひ!』という人も少ないのも事実。
どちらかというと不安に感じる方が多いと思いますが、階段下だからこそのメリットはあります。
スペースを有効活用できる
階段下にトイレを設けることで、階段下のスペースを有効活用することができます。
我が家も階段下以外にトイレをつくることもプラン上できなくはなかったのですが、その分洗面室や玄関収納が狭くなってしまうため、この形になりました。
階段下のスペースを収納にするのもよくあるパターンですが、縦長に使う場合、奥の方は取り出しにくい、使いづらい収納になりがちです。
“こもり感”がある
また、階段下ならではのメリットも感じています。
それはデメリットでもある“狭さ”。
これが我が家のトイレですが、天井が低いことで適度な“こもり感”があって落ち着きます。
何段目からトイレを作ってもいい?
9段目以下は低すぎる
我が家のトイレは、階段の8段目の下からかぶっています。
引いて見るとわかりやすい。
こんな風に段状の階段型が出てきているのがその証拠です。
ちなみに一番低い8段目の下端の高さを測ってみると、約130センチでした。
大人なら確実にぶつかってしまう高さです。
その他、9段目下端が約145センチ、10段目が約163センチでした。
わたしの身長が162センチなので、10段目までくるとなんとかギリギリぶつからない寸法になります。
階段下にトイレを計画する時は10段目以上からかぶるようにする
あくまでも“当たらない”っていうだけで、圧迫感は相当だから要注意!
階段下の高さは階段1段の高さによって変わる
目安として9段目以下はNGとお伝えしましたが、この高さは当然、階段1段分の高さが高いほど高くなりますし、低いほど低くなります。
我が家の場合、階段1段分の高さ(蹴上げと言います)は17センチ。
結構低めです。
1段17センチだと、10段目で170センチですが、1段が20センチなら10段目で2mということになります。
10段目に来るまでに30センチもの差が!
標準的な蹴上寸法は18〜23センチくらいであることが多いので、1段の寸法もチェックしましょう。
階段1段の高さの差が10段目で大きな差になるので必ずチェックする
工務店によって階段下の寸法も異なる
あとは、工事をしてくれる工務店(ハウスメーカー)によって、階段の構造や階段下に入れる断熱材や下地の違いによって寸法が前後します。
確認してみるとだいたいの高さは教えてくれると思います。
9段目以下の場合は便器を前に出して高さを確保
我が家のように9段目以下がトイレのスペースと被ってしまう場合、そのままでは低すぎるため、便器の後ろに壁をつくり便器自体を天井の高い場所まで前に持ってくるのがベターです。
せっかくなのでカウンターにして収納スペースをつくると有効に活用できます。
我が家も便器の後ろに約40センチのカウンターを作っています。
ここにトイレットペーパーや掃除用品、生理用品などを置いておけるのでかなり重宝しています。
階段下トイレを9段目以下に設ける場合はカウンターを作り便器を前に出して高さを確保する
身長の高い方・立って使う方はもう一段上を検討
うちは夫のだっくんが身長175センチ、わたしが162センチの夫婦ですが、階段下のトイレについて特に圧迫感は感じていません。
でも、身長が190センチ近い知り合いが来た際はさすがに「ちょっと圧迫感ある」と言っていました。
目線が高いので当たり前ですね(^^;)
また、用を足す時に立っている男性の方は低い天井に近くなるため圧迫感を感じやすいです。
男性基準で考えると失敗が少ないってことかな
座ってしてくれればいいんだよ…!!
奥行きは1800なくても充分
間取りを考える際、91センチのグリッドトイレをプランニングすると、往々にして1800の奥行き(実際は内寸で1690)のトイレが出来がちです。
でも、実際に使ってみると、正直言ってそんなに奥行きはいらないんですよね。
我が家は後ろにカウンターを設けたので、奥行きが約130センチ程になりましたが、狭いと感じたことはありません。
便器の手前に埋め込み手洗いや収納をつける場合は1800あると便利ですけどね。
奥行きが約130センチのトイレで、便器からドアまでは約70センチです。
座ってみると膝とドアの近さはこんな感じ。
特段狭く感じません。
誰かが突然来た時に座ったままでサッと鍵に手が届くのもありがたい笑
窓をつけると狭さも和らぐ
狭いトイレ肯定派のわたしですが、狭さが気になる方もいるはず。
その際は小さめでも窓を取ってあげると、印象が全然違うのでおすすめです。
我が家もかなり小さいですが窓があります。
やっぱり少しでも自然光が入る・入らないは大きな差です。
換気扇はあるとは言え夏場はかなり空気がこもって暑いので窓を開けておけることもとても重宝しました。
余談:便器とアクセサリーについて
余談ですが我が家のトイレはLIXILのサティス。
タンクレスですっきりさせました。
リモコンはオプションでスマートなタイプにしてます。(差額約1万円)
後から購入することもできます。
ペーパーホルダーはカワジュン。
標準品は結構生活感出るので、小さなところですがお金をかけるのがおすすめです。
▽アクセサリーについてはこちらの記事もどうぞ
おわりに
よく見かけるけれど実際に計画するとなると少し不安になる階段下のトイレ。
- 被る段数は10段目以上にする
- 9段目以下が被る時はカウンターをつけて便器を前にする
- 可能ならば小さくても窓をつける
この3つを注意すれば、狭さはデメリットではなく心地よさに変わりますよ。
少なくとも私にとっては、必ずしもプランの妥協点ではなく、むしろお気に入りの空間です。
誰かの参考になれば嬉しいです(^^)