こんにちは、スーです。
早いもので古民家をリノベーションした新居の暮らしも丸2年が経ちました。
SNSで『家づくりでやってよかったこと!』という特集をよく目にしますが、我が家の場合はどうだったのか、日々の暮らしを振り返ってまとめたいと思います!
SNSでよく見る“やってよかったこと” は本当か?
①お風呂の扉 折れ戸は掃除が大変?
まずよく耳にするのが、お風呂の扉。
標準の折れ戸は掃除が大変だからドアがオススメ!という話をよく目にします。
ちなみに我が家は標準の折れ戸。
見た目をスタイリッシュにするために、標準のホワイト色からシルバー色に変更だけしています。
暮らしてみた感想は、私の場合、折れ戸でも掃除の手間は全然気にならないです。
賃貸の時のお風呂は換気口(ガラリ)が扉の下側についていて、埃が溜まるし水垢も飛び散る場所なので汚れが溜まってストレスでしたが、新居の折れ戸はガラリもないし、特段“折れ戸だから”と言って汚れる感じはありません。
たしかに面がフラットのドアの方が細かい部分が少ないので掃除が楽かもしれませんが、↓このくん煙剤を定期的に使っていればそもそもほとんど汚れないです。
ドアは内開きなので子どもとお風呂に入ったりすると開閉時にスペースを使うし、意外と全開にしても綺麗に開ききらなくてストレスなので、建て替えるとしても別にお金をかけてまで変更はしないな〜と思います。
掃除の手間を考えるなら、よっぽど洗い場のカウンターや収納棚をなくすことをオススメしますよ!
我が家のお風呂はマイナスオプションで掃除を楽にしました。
詳しくは↓こちらの記事でも紹介しています。
▽我が家のお風呂の記事はこちら
②お風呂に窓は不要?
同じくお風呂でよく聞く「窓不要論」について。
これは好みの問題もあるので一概には言えませんが、確かに夜しか入浴しない家庭なら不要かな、と思います。
私は窓のない空間が苦手だし 昼間の掃除の時などに明るさがほしいのでつけましたが。
換気と採光の役割があると思いますが、最近の換気扇の能力は高いのできちんと使用すればカビてしまうことはほぼありません。(くん煙剤をすればより効果がUP!)
特にサザナのほっカラリ床は本当にすぐ乾くのでオススメです。
換気の問題はあまり気にしなくていいと思うので、採光について気にならない方であれば優先順位は低めで問題ないと思います!
③建具は引き戸がおすすめ?
また、建具の種類についてもよく話題になりますが、引き戸の便利さは全くその通りだと感じます。
我が家は引き戸もドアもありますが、引き戸は動線の邪魔にならないのが最大のメリット。
廊下の物入れの扉なんかも引き戸だと廊下を通る人の邪魔になりません。
ドアは開けっ放しにした時に“ドアが溜まるスペース”が必要になります。
↓閉めている時
↓開けている時
邪魔にならない場所なら気にならないのですが、狭い部屋の建具や開けっぱなしにすることが多い部屋の扉は絶対引き戸の方がいいです。
引き戸なら、開けっぱなしにしたい時も風に煽られて閉まってしまうこともないしストレスフリーです。
構造的に難しい場合はアウトセット(壁の中におさまらない引き戸)も可能です。
↑我が家も1箇所だけ構造柱の影響でアウトセットにしています。
使用については普通の引き戸と変わりないですが、音の漏れ具合はすごいので居室にはオススメしません。
引き戸は構造やスペースの問題で出来ない場合も多いけれど、お金をかけてでもやった方がいいと思うくらいオススメです!
ちなみに我が家の建具は既製品ではなくほとんど建具屋さんに作ってもらっています。
▽現作建具の記事はこちら
④ファミクロは必要?本当に便利?
ここ数年よく目にするようになったファミリークローゼットという言葉。
我が家はまだ夫婦2人暮らしなのでただの夫婦のクローゼットですが(笑)、ファミクロは個人的にはとても便利だと感じます。
しかし、“ファミリークローゼット”という言葉が一人歩きしてしまっている間取りは要注意。
ファミクロは“家族用の収納がまとまっている”のももちろんポイントですが、それ以上に洗濯〜収納動線の方が重要だと感じます。
我が家は脱衣室で室内干しまたは脱衣室の外で外干しした後…
すぐ隣にWICを設けたので、ここにしまうだけ。
WICも基本をハンガー収納にしたので、しまう時はハンガーを移すだけです。
ちなみにこの間取りの落とし穴で1年目には洋服にカビが生えるという事件が発生したので要注意です;
▽詳しくはこちらの記事へ
WICは洗面脱衣室とつながっているので扉をつけて来客時には目隠しできるようになっています。
この【洗濯〜干す〜しまう】の一連の作業が近いことがポイントです。
ファミクロは“しまう”の動作を簡単にする(各部屋へ配る手間を削減する)ための部屋だよね
2階で洗濯して2階に居室があるのに1階にファミクロがあっては本末転倒です!
「ファミクロを作る」ことが目的なのではなく、【洗濯〜干す〜しまう】の流れを見直すことを重視しましょう!
⑤洗面室と脱衣室 分けるのがオススメ?
最近流行り?なのが洗面所と脱衣室を分けるプラン。
我が家も分かれています。
▽洗面室・脱衣室を分けるメリットデメリットの記事はこちら
この記事でも紹介したように、洗面室と脱衣室を分けたことはとても満足していますが、デメリットに挙げた通り平面計画を圧迫するのも事実。
“分ける”ことに囚われすぎて狭い部屋になってしまうのは逆に使いづらくなる可能性があるので要注意です。
我が家は洗面所が2畳、脱衣室が2畳とゆったりしていますが、洗面脱衣室で2畳しか取れないプランを無理やり分ける必要はないと思います。
建具を入れなくても、ロールスクリーンで目隠しできるようにしておくだけでも違うよ!
我が家の場合は脱衣室で部屋干しをするので目隠しとしてスクリーンを下げています。
ここを下げておくだけで来客時に慌てて洗濯を取り込む必要もなく助かっています。
ちなみにこのロールスクリーンはニチベイのフェスタ。
シンプルで壁馴染みがいいのが気に入っています。
▽ロールスクリーンの記事はこちら
目隠し用途だけでなく、冬の時期も暖房効率を考えて部屋を区切っています。
カーテンだけでも温まる速さが全然違うよ!
▽洗面室で使っているのはアイリスオーヤマのファンヒーター
部屋干ししたものは隣接するWICに持って行ったり、収納たっぷりの脱衣室にそのまましまうだけなのでとても使いやすいです。
洗面室・脱衣室を“分ける”ことも便利ですが、水周り動線の良さと収納スペースが近いことが我が家の使いやすさのポイントだと思っています。
⑥横並びダイニングは対面ダイニングより楽?
キッチンとダイニングの並び方もよく話題になります。
最近は独立キッチンは減り、LDKとしてのプランが一般的ですが、対面にするか並列にするか、多くはこの2択です。
我が家は横並び。
これは私の強い希望でした。
そして、やっぱりやってよかったと強く思っています。
配膳や片付けが圧倒的に楽です。
対面キッチンも、出来上がった料理をカウンターに乗せておけば良いのですが、受け取ってくれる相手がいない場合(1人で準備する場合)、行ったり来たりする必要があります。
横並びキッチンなら数歩で済みます。
うちは共働きで早く帰ってきた方が一人で準備することが多いから、重宝しています!
ちなみに我が家のキッチンはLIXILのアレスタです。
▽キッチンの記事はこちら
最近はキッチンとダイニングテーブルをくっつけて一体になっているタイプも多いですが、キッチンからリビングへ行く時にダイニングテーブルを回り込む動線が遠くなるので、個人的には隙間は開けたい派です。
おわりに
SNSで「やってよかった!」とよく紹介されている事例について、我が家の場合の感想をまとめました。
共感することもあれば、全然違うと感じるところもありました。
結局は、自分次第。
それぞれの家族構成も暮らし方も好みも違うので、家づくりに関して一概に正解ってないんです。
SNSで見たことを鵜呑みにするのではなく、“色々な考え方がある”という視点で参考にしつつ、自分の暮らしに落とし込んで考えてみましょう!