スーさんのいえづくり

古民家リノベーションで理想の暮らしを叶えるブログ

冬でも日当たりを確保するために知っておくべきこと

f:id:Ordinary_days:20201223160015j:image

こんにちは、スーです。

 

つい先日は冬至でしたね。

 

 

新居に入居して9ヶ月。

 

初めて迎える冬至の日当たりを心配していましたが、一年で一番太陽が低い今の時期でも、我が家は明るい日差しが確保できています。

 

我が家がリノベーション時に実際に考えておいてよかったこと住宅地でも冬の日当たりを確保するために知っておくべきことを紹介します。

 

 

冬至の我が家の日当たり

南側から充分な光

最も太陽高度の低い冬至の昼間に、これだけの光が差し込んでいます。

晴れていれば充分明るい!

f:id:Ordinary_days:20201222104309j:image

 

 

レース障子にしたので光もふんだんに入ってきます。
f:id:Ordinary_days:20201222104314j:image

 


天気がいいときは障子は全開にしているのですが、レース越しに入ってくる柔らかい光も好きです。
f:id:Ordinary_days:20201222104319j:image

 

▽レース障子についてはこちら

\ あわせて読みたい /

 

 

ダイニング側にもたっぷり光が差し込みます。
f:id:Ordinary_days:20201222104323j:image

 

午後は西窓が有効に

午後3時頃になると、隣家の影になって南側の窓からは光は入らなくなります。

f:id:Ordinary_days:20201222145006j:image

 

代わりに、西側の窓から明るい光が。
f:id:Ordinary_days:20201222145017j:image

 

西側の窓は夏場の西日がきついという理由で嫌われがちですが、ここがなかったら冬場はかなり暗かったです。
f:id:Ordinary_days:20201222145022j:image

 

あらゆる方角に窓があると、時間帯によって違う光が入ってきておもしろいです。
f:id:Ordinary_days:20201222145011j:image

 

▽テレビ台は桐タンスのリメイクです

\ あわせて読みたい /

 

 

冬の日差しを確保するために知っておくべきこと

家づくりを考える時、日当たりは大事なポイントです。

前に住んでいた賃貸マンションは、冬はビルの影で全く日が入らず暗くて寒かったんです…

だから特に冬の日当たりは大切に考えてたんだよね!

 

日当たりといえば、夏場の強い日差しは上手に遮って、冬はうまく取り込めるのが理想

 

季節ごとの太陽の高さを知っておく

そのためにはまず、太陽高度を理解しておく必要があります。

 

太陽高度とは名前の通り太陽の高さのこと。

夏と冬で太陽の高さが違うのはご存知ですよね。

 

 

わかりやすく図解してみます。

 

(東京の場合)

春・秋=55度
夏至=78度
冬至=32度

 

それぞれの太陽高度を図に落としてみると下記のようになります。

f:id:Ordinary_days:20201222190440p:plain

 

夏と冬では光の入り方が全然違うことが一目瞭然です!

 

図のように、バルコニーやオーニング、軒などでうまく夏の日差しを遮り、冬の日差しを取り入れるのがオススメです。

 

 

軒の出が大きい時は注意

我が家にはウッドデッキにかかるように大きな庇がかかっています。

軒の出120センチくらいでしょうか。

f:id:Ordinary_days:20201222162620j:image

既存の家からあったもので、かなり古くなっていたものの、軒の出は深い方がいいと思い残しました。

 

でも、日当たり確保という点では軒は要注意です。

 

 

実はこの軒の仕上げ材、リノベーションの計画段階では丈夫なガルバリウムに変更するつもりだったんです。

 

でも、12月頃に現場を見に行った時の光の入り方を見て、

これはまずい!!

と感じ、急遽ポリカーボネート製に変更してもらいました。


f:id:Ordinary_days:20201222104305j:image

この通り冬至の今は太陽が完全にこのポリカ板越しに部屋に入ってきているので、ここがガルバリウムだったら日が入らないところでした…。

 

危なかったー!
工務店さんには直前の変更で迷惑かけたけど、やってよかった!!

  

ギリギリで変更したおかげで、無事に最も太陽が低いと言われる今の時期でもこれだけたっぷり光が差し込みます。
f:id:Ordinary_days:20201222104250j:image

 

ソファに座っていても明るくて暖かい。
f:id:Ordinary_days:20201222104255j:image

 

 

日当たりを検証してみた 

1階の2mサッシから冬至に室内に入る光の幅は?

隣地に遮るものがない場合、1階の2mサッシから冬至に室内に入ってくる光の幅は、約3.4m弱ほどです。

 

これだけ入れば充分だと思います。

 

ただし、軒がないと下記の通り夏の日差しもそこそこ取り入れてしまいます。

f:id:Ordinary_days:20201223153849p:plain

 

 

ではそのサッシの上に、高さが2.5mのバルコニーまたは軒が出てくると、これがどのように変わるでしょうか。

 

f:id:Ordinary_days:20201223153108p:plain

1m程度の軒の出の場合、実は冬場の日の幅は意外と変わらないんです。

 

それでいて、夏の日差しはしっかり防いでくれます。

 

f:id:Ordinary_days:20201223153834p:plain

軒がいかに有効かわかりますね〜

 

✓チェック
サッシ+50センチの高さに軒を1m程度出せれば夏も冬も快適な日当たりに
 

建蔽率や間取りの関係で軒の出を出せない場合は、タープやオーニングを設置できるようなフックを準備しておくのも有効です

 

1階の2mサッシに冬至に光が入る隣棟間隔は?

ちなみに、冬至でも隣家の屋根越しに自宅の1階の高さ2mの窓から光を取り入れたいとなると、隣棟感覚をどのくらい確保すればいいと思いますか?

 

隣家の屋根の軒先6mとして計算してみると、かなりざっくりですが実はおよそ7mほど離れないと直射日光が入りません…!!

f:id:Ordinary_days:20201222200155p:plain

 

住宅地で隣家から7m離れるって現実的ではないですよね…。

 

そんな時は一番最初の図のように、2階の高さから光を取り入れるのが有効です。

 

  

✓チェック
冬至に1階の2m高さのサッシ に光が届けるには隣家(6m)から7m離れないと難しい
➡︎だからこそ吹き抜けや天窓が有効に

 

 

おわりに

家づくりをする時、日当たりのことは誰しも考えると思いますが、夏の打ち合わせなら夏のこと、冬の打ち合わせなら冬のことばかり気にしてしまって、冬(または夏)になると『あれ?!こんなはずでは!』みたいなこともあったりします。笑

 

太陽高度を充分に考慮して、建物配置や軒の出、吹抜けなどを検討しましょう!

 

 

※本記事の計算はあくまでも概算です。目安としてお考えください。

 

\ あわせて読みたい /