スーさんのいえづくり

古民家リノベーションで理想の暮らしを叶えるブログ

【暮らしを豊かにするポイント】深い軒の出のある暮らしのメリット・デメリット

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こんにちは、スーです。

 

古民家をリノベーションして暮らして2年半。

 

暮らし始める前まではあまり意識していなかったのですが、本当によかった!と思うポイントがあります。

 

それは、軒の出が深いこと。

 

これがどんなに暮らしを豊かにするか、今日はそこを掘り下げていきます!

 

 

軒の出が深いメリット

雨に濡れない

軒の出があることによる最大のメリットは、雨に濡れないことです。

 

暮らしてみると、本当にこれが快適なんです。

 

出入り・アクションの多い玄関が特に便利

特に一番こだわってほしいのは玄関部分。

 

玄関は、宅配の荷物を受け取ったり、出かける際に傘を広げたり子供の服を脱がせたり汚れを払ったり、意外とアクションが多い場所です。

 

玄関の軒は少なくとも1.2m、できれば1.8mくらいは出してほしいです。

建築の間取りの1マス(91cm)では短すぎます!

 

我が家はこんな感じ。

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これで軒の出は約1.8mです。

 

雨の日に撮影しましたが、玄関部分の大半が濡れていないことがわかりますよね。

 

このぐらい軒が出ていると、多少風が強い日でも玄関から外に出て、ゆっくり鍵を閉めてから傘をさしても全く濡れません。

 

雨の日も外で活動できる

また、庭先やバルコニー部分の軒を深くすると、雨の日でも外を活用できるというメリットもあります。

 

我が家の場合リビング外のデッキに向けて庇がついていて、充分雨濡れを防いでいます。
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ウッドデッキがあるのですが少しなら雨が降っていても利用できます。

(デッキの上がごちゃついていてすみません笑)

 

▽ウッドデッキの記事はこちら

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意外とストレスになりやすいのが、デッキやバルコニーに出るためのサンダルが濡れてしまう問題。

 

我が家の場合はこれも雨が降って濡れる事はありません。

 

 

ちなみにこの庇はポリカーボネートで作っていて、光は通すのでリビングに差し込む明るさは確保できています。
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当初はガルバリウムにする計画だったから、危なかった〜!

ここが光を通さなかったら、流石に暗かったね

 

▽日当たりの記事はこちら

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雨の日も窓開け換気できる

また、軒が深く雨が差し込まないので、雨が降っていても窓を開けて換気をすることができます。

 

窓が多い家なので涼しい風が抜けるのはとても気持ちいいです。

 

和室の窓は地窓なので取付位置が低いのですが、雨濡れ知らずで坪庭を楽しむことができます。f:id:Ordinary_days:20220901075500j:image

ここまで軒が深いと、台風並みの大雨でも全く濡れません。

 

洗濯物を慌ててしまう必要がない

また、暮らしていく中ですごくよかったのが、洗濯物の心配をしなくてもいい点です。

 

突然の雨でも慌てて洗濯物を取り込む必要がありません。

 

我が家は洗面所の外、勝手口のすぐ裏に洗濯物を干していますが、庇が付いているので全く濡れません。

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軒が浅い部分は庇を後付け。

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特に外出先で予想外の雨が降ってきた時など、前は慌てて帰宅していましたが今は何の心配もいらないのでストレスフリーです。

 

▽洗濯動線・収納の記事はこちら

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サイクルポートの代わりに軒を出してコストダウン

軒を出すことでサイクルポートやカーポートを兼ねる計画もできます。

 

我が家は玄関先の軒の出を利用して自転車を停めていますが、濡れる事はありません。

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カーポートはともかく、サイクルポート程度であれば少し軒を伸ばせば済むこともあり、外構で別注するよりも安く済む場合が多いです。

 

重厚感がある

また、軒を出すと建物の外観上とても重厚感が増します

 

特に我が家のような和風の家は軒が深いとデザイン的にかなり締まります。

(外観はブログでは公開してないのですみません)

 

デザインの一環として軒の深さを検討してみると結構印象が変わりますよ!

 

建物の耐久性があがる

また、なかなか新築時には重視されないことが多いのですが、軒が深いと建物の耐久性が上がります

 

建物の耐用年数はメーカー努力で延びているものの、やはり経年劣化はつきもの。

 

雨風を防ぐことで格段に耐久性が良くなります。

 

特にダメージを受けやすいのが外壁と軒の取り合い部分です。
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異なる材料がくっついている場所なので、隙間が生じやすく、雨が入り込みやすい場所です。

 

最近は軒のないシンプルなデザインが流行っている傾向もありますが、十数年経過した後の雨漏りリスクは相当違います!

しかもメーカーは新築時にはそれを教えてくれないことが多いから注意!

 

10センチでも20センチでも、出来るだけ軒を出しておくと安心です。

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↑これは45センチくらいですが、窓に雨の差し込みはほぼないです。

(台風並みの風が吹くと差し込みます)

 

軒の出が深いデメリット

反対に、デメリットにも触れておきましょう。

 

出しすぎると建ぺい率に含まれてしまう

軒は通常建ぺい率の計算には含まれませんが、1m以上出してしまうと算入しなくてはいけません。

 

1m以上出すのはなかなかないとは思いますが、その分建物の大きさが制限されることになるので注意が必要です。

特に都内などの狭小地での建築の場合は軒を出したくても出せないことも多いですね;

 

外部に壁や柱が必要になることも

軒を大きく出すために、外部に柱や壁をつける必要が出てくる場合もあります。

 

プランによっては思いがけずコストアップに繋がる場合もありますし、外構の動線計画に影響がないか、よく考えましょう。

個人的には多少コストアップしてでも玄関の軒だけは深くすべきだと思います!

 

室内への日差しを遮ってしまう

また、軒の高さや向きによっては、室内への日差しを遮ってしまうというデメリットも。

 

夏はありがたいですが、冬場は周辺の環境なども考慮して日差しが充分入るように気をつけると良いと思います。

 

我が家のデッキのように素材をポリカーボネートの庇にする等、工夫しましょう^^

 

おわりに

我が家の場合、リノベーションで外観はほとんど変えていないので、軒の深さはほぼ既存のままで指定したものではなかったのですが、暮らしてみると本当に快適です。

 

できれば家全体の、せめて玄関や勝手口等の出入りをする場所だけでも、軒の深さについて見直してみてください。

 

誰かの参考になりますように^^

 

 

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