こんにちは、スーです。
古民家をリノベーションした我が家。
玄関の式台に、前住人の方が大切にしていた和裁の裁板をリメイクして再生したので紹介します!
裁板を玄関の式台にリメイクしようと思ったきっかけ
リノベーションを始める前、前の住人の方の荷物がたくさん残っていました。
多くは処分をしてしまいましたが、中には敢えて残してもらい今回のリノベーションに活かしてもらったものもあります。
今日紹介するのはその一部。
裁板を再利用した玄関の式台です。
前の住人の方が和裁の師範だったので、リノベ前の家には↓こんなに立派な裁板がありました。
厚みも6センチほどある、かなり立派な板です。
風合いも素敵でしたし、大好きだった和裁の思い出を残す意味でも、どこかに再利用したい!という思いが夫婦で一致。
その大きさと質感から、式台に再利用することに決めました。
裁板リメイクの方法
裁板を再利用することを決めたものの、だいぶ年季が入って黒ずんでいるので、まずは綺麗にするところから始めました。
↓既存の裁板はいい感じで傷だらけ。
永く大切に使われてきたのがよくわかります。
工務店さんにお願いすれば工場でも綺麗にしてもらえると思うんですが、まっさらにするのではなく傷の風合いも残したい、ということで 今回は工事が始まる前に自分たちで綺麗にしました!
サンダーで表面処理
まずは庭に運び出し…
サンダーで表面を削っていきます。
黒い板だと思っていたけど、少し削ると白っぽい色が出現しました。
こんなに黒ずんでいたのか…
古びた風合いもかっこよくて素敵だったけどね
頑張ってサンダーがけをするだっくん。
たったこれだけの板でも、意外と力が必要です。
ちなみに我が家はこの作業のために初めてサンダーを購入しました。
今は安いものならこんなリーズナブルなお値段。
もちろんちゃんとしたメーカーのものでなくても、紙やすりでやする労力を考えると、絶対に購入した方がいいマストアイテムです。
個人的にはコードレスよりも集塵機付きを重視した方がいいと思います!
集塵機なしでは家の中での作業は厳しい…!
オスモオイルでしっとり仕上げる
だっくんが一生懸命やすってくれた裁板は↓こんなに綺麗になりました。
敢えて傷を残すように、あくまで表面だけをやすりました。
板の表面が明るくなったので、より傷が目立つようになりました。
ここにオスモのオイルを塗って仕上げていきます。
オスモオイルはノーマルのエキストラクリアーを使用。
ちょうどいい濡れ色がついていい感じになりました。
あとはこのまま大工さんにお願いして取り付けてもらうだけです。
完成
そして完成したのがこの式台。
裁板の色が明るくなってしまったのを心配していましたが、結果的にはフロア材のオーク(オイル塗装)と色味も揃って、とても綺麗に仕上がりました。
式台を軽やかに見せる工夫
余談ですが、この式台を設置するにあたっては 軽やかに見せたかったので、支えの材を少し引っ込めてもらい、板が浮いているように見えるよう納めてもらいました。
フロアの上がり框の部分に比べて板材がスッキリ見えますよね。
10センチくらい引っ込めただけですが、それだけで見え方は結構変わってきます。
たった10センチ程ですが、印象を変えるには効果的なのでオススメです。
裁板を式台にリメイクして使った感想
裁板を式台にリメイクしてみましたが、既存の傷が意外にも足触りの良さを生んでいて、思った以上にとてもいいです。
傷を残したことで思い出も残りましたし、毎日、踏むたびに好きになっていく素敵な式台になりました。
おわりに
処分するしかないね、と言われていた裁板をこのような形で再利用することができ、親族たちも大変喜んでいました。
思いを受け継いでいけることはリノベーションの醍醐味。
とても素敵な、思い入れの強い式台ができ大変満足です!