基礎工事編1
こんにちは、スーです。
解体工事後の測量も完了し、基礎工事に入ってきました。
<前回の記事>
今日は不要な土を掻き出すところから基礎下の防湿シートの敷き込みについて。
残土は捨てるのにもお金がかかる!地盤高さの検討は慎重に
土のレベルは現地で打ち合わせをして決めました。
新築なら基礎の形状は会社によってある程度決まっていると思うのですが、今回はリノベーションなので現地を見てみないとなんとも言えません。
一部、基礎がある箇所がありそれを活用するので、土台の高さは決まりますし、そこから逆算して基礎の形状を確定してもらいました。
工務店さんが新築時につくる基礎よりも立ち上がりが10センチほど小さくなってしまうとのことでしたが了承しました。
既存に合わせて貰うのでやれる範囲でしかやれませんからね!
狭いとはいえ35センチくらいはあるので細身の人ならなんとか入れる程度のスペースですし、万が一の時にギリギリ床下から点検もできるかと。
床下に高さがないと点検時や有事の際に床を壊さないといけなくなってしまうので、可能であれば高さを取りましょう。
(どうしても取れないときは床下点検口を増やすのもおすすめ)
今回の鋤取り高さを写真で見るとこんな感じ。
黒くなってるところまでが既存の三和土(たたき)があったところで、今回は土を鋤きとって新規にコンクリート基礎を作ってもらいます!
たったこれだけの鋤きとりで↓これだけの土が出ました。
土は捨てるのにもお金がかかります。
だからこそ、新築でもリノベーションでも、地盤の高さの設定は大切なのです!
不用意に高さを設定してしまうと、思わぬ費用が膨らんだりしますので注意が必要ですね。
基礎や束石、柱が残っている中で土を鋤取るのは大きな重機も入れられず大変だったと思います。
しかも今回は増改築を繰り返した古民家のリノベーションだったので、むこう側とこちら側で高さが違ったりして、このへんの調整はかなり大変だったみたいです。
(そのあたりはお任せしちゃいました)
何度も何度も計測して調整してくださった基礎屋さん、大工さん、工務店さんには本当に感謝感謝です!
基礎下の防湿シートを敷きこむ
土の鋤取りが完了したら、基礎の鉄筋を組む前に防湿シートが敷き込まれました。
基礎の下が土のままなので、湿気対策にもなります。
この上に鉄筋を組んでいくわけですが、多少鉄筋が錆びるのはコンクリートとの付着をよくするため(摩擦を生むので)むしろ良いこと と言われております。
触って崩れてしまうような、腐食レベルの錆でなければ、過敏になる必要はまったくありません。
ですが土がたくさん付着するのはあまりよくないので、地面の土がつかないようにするための養生的な意味でもこの防湿シートは有効です。
全体に防湿シートが敷き込まれました。
一部現しにする柱については養生してもらっています。
↓こちらの柱は基礎完成後に撤去する予定です。
既存の地盤よりも低く鋤きとっているので、束石のまわりが盛り上がってしまっていますね。
リノベーションならではのおもしろい光景です。
既存のコンクリート基礎がある箇所も、やっぱり今回の基礎耐圧面よりも高いので盛り上がっています。
この後の工程では、いよいよ鉄筋を組み上げていきます。
今回のリノベーションでは防湿やシロアリ対策の意味でコンクリートは敷いて欲しい旨は伝えてありましたが、実は鉄筋を入れてもらえるとは思っていませんでした。
工務店さんはもとから鉄筋を入れるつもりだったようです。
既存の基礎と鉄筋が接合しているわけではないので構造補強になっているかは不明ですが、耐久性は上がりますし、うれしいですね!
縁の下の力持ち、大切な部分なので丁寧に施工していただいてうれしいです。