こんにちは、スーです。
カーテンって悩みますよね。
古民家リノベーションをした我が家は、和のテイストが強いです。
その和の雰囲気を大切にしたくて、カーテンをどうするかとても悩みました。
和の雰囲気のあるカーテンというと和紙のプリーツスクリーンやバンブーブラインドなどがありますが、既存の窓に障子があるのでどれも合わないような気がして悩んでいました。
そこで我が家が採用したのが“レース障子”です。
和モダンがテーマなのにコテコテの洋風カーテンをつけたくない!
でも渋くなりすぎないのがいい!
という方におすすめです。
レース障子とは
レース障子とはその名の通りレースの障子です。
普通障子紙を貼るところをレースを貼った障子のことです。
これが我が家のレース障子。
パッと見、障子の雰囲気そのままですよね?
そこがすごく気に入っています。
既存の障子との相性もよくなりました。
レース障子のメリット
ではなぜレース障子にしたかというと。
普通の障子にはないメリットを感じたからです。
外の景色がふんわり見える
障子紙部分がレースなので、レースカーテン同様、外の雰囲気がふんわりと覗けます。
↓うっすら外が見えるのわかりますか?
近づいてみるともっとわかりやすい。
障子紙だと光は入るものの外は透けて見えないので、内と外の繋がりは感じにくいと思います。
うちはリビングの窓が大きく、高さ2200、幅が4550もあるので、空間の印象を決める大事な箇所です。
障子の代わりにレースを使うことで、視界が抜け軽やかに見えます。
90センチの建具5枚分。
面積がかなり大きいので、ここの印象が変わると相当効果的です。
風が通る
風通しの良さはレース障子を選んだ一番の理由です。
レース障子はレースなので、建具を閉めた状態でも風が通ります。
私たち夫婦は窓を開けて過ごすことが多いのですが、窓を開けた状態で建具を閉めても、充分風が入って心地よいです。
レースカーテンだと風でたなびいてしまいますが、レース障子はそれがないので見た目もスッキリです。
レース障子のデメリット
もちろん、メリットがあればデメリットもあります。
レース部分の強度が弱い
レース部分は糊で貼ってあるだけなので、強度は弱く、力を入れて触ったらすぐに破れたり剥がれたりします。
ただ、障子紙でも同じことかなと思いあまり気にしていません。
最近はワーロン紙などの破れにくい紙で作るのが流行っているように、レースの生地を選んであげれば多少強度は選べると思います。
うちはなぜかレースは選ぶタイミングなかったよね…笑
まあ、出来上がったものが正解だよ!笑
夜はまる見え
レース障子はレース同様、昼間は外からほとんど見えませんが、夜 室内の明かりをつけた状態になるとまる見えになります。
↓これが夜 外から室内をみた様子。
結構見えますよね。
道路側の窓などにレース障子だけで採用するのは考えものです。
雨戸やシャッターを閉める家庭ならアリかなと思いますが。
▽我が家のスリット雨戸の記事はこちら
我が家の場合、この窓は庭側で隣地の開口と向かい合っているわけでもないので、まあいいかな?と思っています。
少し離れれば、『覗こう』としなければそこまで過敏にならなくてもいいかな…と。
そこはこれから暮らしながら様子を見ていこうと思っています。
(デッキの上がごちゃごちゃしてるのはご愛嬌です)
ちなみにその後、すだれを取り付けたらだいぶ気にならなくなりました。
▽すだれの記事はこちら
デザインもこだわる
前述した通りレース障子はかなり大きな面積を占める部分なので、デザインも重要視しました。
軽やかなデザインを要望!
一般的な荒組障子はいかにも和室!という感じで好みでなかったので、モダンなデザインを自分で描いて工務店さんへ依頼しました。
この図面をそのまま工務店さんに送ったら、建具屋さんから
『ちょっと桟が少なすぎてレースにシワが寄ってしまうよ』
とアドバイスを頂いたので、↓のように修正。
これでも少ないと言われましたが(笑)、シワになってもいいからこれでやってくれと押し切ってしまいました。笑
結果的には今のところ特にシワになることもなく綺麗に貼ってくださっています。
でも、桟が多い方が当然強度は高いので、そこはデザイン性と実用性どちらをとるかよーーーく考えてください。
この図面通りに作ってくれたのがさっきも貼ったこちらの写真の建具です。
イメージ通り!!
光も風もやわらかく取り入れることができ、大満足の建具になりました。
桟のデザインを変えることで色々な表情を見せることができます。
建具の敷居も美しく
ちなみにこの建具、敷居にもこだわっています。
通常障子はいわゆる四七溝という3センチくらいの溝を掘って、そこを滑らせる作りなのですが、5枚もあるのでかなり不格好になると思い、“Vレール”という溝加工に変更してもらいました。
我が家も和室の障子は一般的な四七溝。
↑これが5本分あったらすごい迫力だと思いませんか?
一方こちらがVレール。
1本あたりの溝の幅が1センチ以下となったので5本あっても存在感がなくスッキリしています。
建具は戸車式と言って 建具の下に小さな車輪をつけてもらい、この小さな溝の上を走るようになっています。
しかも、気づきましたか?
敷居もなくて、床材にそのまま木製Vレールを埋め込んでくれているのです!
おかげで本当にスッキリとした窓周りになりました。
これは技術的にも敷居を入れるよりリスクを伴って大変なので、大工さんにただただ感謝です。
↓溝加工に興奮した工事の記事はこちら笑
おわりに
和モダンな家のカーテンの選択肢に、レース障子は見た目・機能性の面からかなりオススメです。
光と風をうまく取り入れた和の暮らしはとても心地よいです。
ぜひ、こんな建具もあるんだということも頭に入れて、検討してみてください。