こんにちは、スーです。
古民家をリノベーションして暮らしている我が家。
内装はフルリノベーションしたものの、外観はほぼそのまま残したこともあり、木部のお手入れをDIYで行なってきました。
▽汚れ落とし編はこちら
▽キシラデコール 塗装編はこちら
この記事は塗装の続編です。
外壁に続き、古民家の柱や梁、土台などもキシラデコールで塗装を行いました。
(もちろん事前に汚れ落としの作業をしてから塗装しています!)
梁(桁)の塗装
まず梁(桁)も塗装を。
何十年分の埃落としに大苦戦
我が家は古民家ゆえ、とても立派な梁や桁があります。
この太くて力強い構造材に魅了されてリノベーション話が始まったと言っても過言ではないね!
おそらく何年も手付かずにされてきたのだと思いますが、ここに関しては上に積もった埃や砂汚れを落とすのには大苦戦しました。
養生しなかったので、埃がこんなに。
ものすごい量の埃と戦いながら綺麗にして、ようやく塗装の日を迎えました。
古材丸太の梁の塗装は木目に沿って
直径40cmほどはある太い梁を塗装していきます。
凹凸があるので、木目に沿って浸透するように塗っていきます。
キシラデコールは塗膜性の塗料ではないので、木目がくっきりと残り、色が引き締まったかっこいい仕上がりです。
今回は時間と労力の関係で軒裏と垂木まで手を出すのは諦めました。笑
いつかやる気になったらやりたいと思っています。(とか言っているときっと一生そのままですが苦笑)
漆喰に接した桁の塗装は養生が要
続いて桁の部分も。
こちらは外壁が漆喰になっているので、養生テープでしっかり養生していきます。
一度養生テープを貼ってから…
その上にマスカーを貼って行くと楽ですし、剥がした時に傷つきにくいです。
マスカーは大きなものでなくてもサッシに塗料が垂れるのを防ぐには充分です。
養生をしっかり行っておくと作業性が格段に上がるので、時間をかけて行うのがオススメです!
養生が完了したらさっそく塗り塗り。
面積は大きいですが平坦ですしキシラデコールはほとんど粘性がない塗料なのでとても塗りやすいです!
外壁の時のように凹凸があって細かい部分を慎重に塗っていた時に比べてあっという間に作業が進んでいきます。
完了!
色が渋くなってとても引き締まりました。
よーーーーく見ると、養生が甘かったのか、漆喰に少しはみ出してしまっている箇所もありました…。
養生はしっかり密着したことを確認した方がいいね!
これもご愛嬌。DIY塗装の思い出だよ!
土台の塗装
続いて土台の塗装。
傷んで白けた土台
土台はもちろん既存のままですが、昔ながらの造りゆえ、地面に置かれた石の土台に直接乗せるような形で置かれており、だいぶ傷んでいました。
リノベーションする前までは土だったこともあり、水はねも多かったでしょう、木が完全に白くなってしまっています。
ところどころ虫が食った跡もあるし傷んでいるのは明らかなのですが、シロアリに食われている様子はなく、中身は詰まっていてしっかりしているので、リノベーション時もこのまま残すことにしました。
白木には色が乗りにくい
今回は養生もしっかり行います。笑
(漆喰なのではみ出したら目立つし!)
まずは慣れた手つきで一度塗り。
ほんのり色がつきましたが、表面が傷んでいるからか、これまでの部位に比べて塗料が染み込んでいく感覚があまりありません。
弾く、とはまた違うけど、浸透している手応えがないなあ…
乾いてから2度塗りすると、色も入り、ようやく定着感が得られました。
翌日確認すると、少し白くなっていました。
特に端の方は傷んでいたので、より白っぽくなっています。
外壁もそうだったのですが、白木になってしまっている部分は後日白くなってきてしまっていたので、こういうところだけ部分的に三度塗りしてもいいのかもしれないですね。
柱の塗装
柱も同様にお手入れしていきます。
ケバケバになった柱のお手入れ
一部気になる柱がありました。
それがこちら。
わかりますか?
木が完全に毛羽立ってしまっているのです。
たわしでこするとこの通り。
ポロポロ取れてきてしまう始末。
手で叩いてみると、中身は詰まっていて腐敗している感じはないのですが、何せ表面がこの状態。
ネットで対処法を探してみるも、木が毛羽立ったという事例は全然ヒットせず…(こんなことあまりないですよね)
仕方ないので、可能な限りケバケバがなくなるまで表面を削り、そのまま塗装することにしました。
どこまで削ってもケバケバがなくなることはなかったけど、多少マシになりました。
若干の不安はあるものの、養生して塗っていきます。
ケバケバ部分、こんな感じでだいぶ白くなっているんです。
ここは玄関で目立つ場所なので念入りに養生しました。
実際に塗ってみると、毛羽立った場所は塗料がうまく乗りません。
塗るというよりもハケにたっぷり染み込ませた塗料を押し付けるような形で浸透させました。
(土台に塗料を垂らしてしまったのはご愛嬌です苦笑)
何もしない時に比べたら色も乗って綺麗になりましたが、乾くにつれてケバケバ部分からだんだんと白っぽくなっていきます。
翌日の様子がこちら。
やはり白っぽく明るくなってきてしまっていますが、思ったよりは綺麗になりました。
この選択が正しかったのかはイマイチわかりませんが、何もしないよりはキシラデコールでメンテナンスをしてあげた方が木にとって良いはずなので、また様子を見ていきたいと思います!
スプルース色の柱に塗装
基本的にリノベーション前の既存材に塗装を施していますが、1箇所だけ、入居後にDIYで取り付けた柱があったので、今回合わせて塗装しました。
キシラデコールのバリサンダ色を使っていますが、スプルース色の柱に塗装するとこんな感じでした。
しっかり色が乗るには一度塗りでは物足りないのですが、我が家の雰囲気に合う渋い色に変化してくれました。
色の選定で迷われている方は参考にしてみてくださいね。
門扉の塗装
それから、門扉の塗装も行いました。
ここは普通の木だけではなく竹細工があるので、塗料が乗るのかドキドキしながら塗り始めます。
古い竹には塗料が効果的
玄関ドアの横にある竹は、既存の古い造作で、竹の表面が煤けてザラザラになっていたため、塗料がとてもしっかり乗ってくれました。
他の木部と同じようにしっかり塗料がついている手応えがあります。
灰色でくすんでいた竹に光沢が生まれ、見違えるほど美しい見た目になりました。
着色して色が深くなったことで玄関ドアとの色味のバランスもぐっと良くなりました。
玄関ドアも格子のデザインなので、縦のラインが揃ってとても綺麗に。
光が当たると竹が艶やかに輝きます。
新しいツルツルの竹には塗料が乗らない
玄関前とは別の箇所で、入居してからDIYで取り付けた竹の扉があります。
扉自体はホームセンターで購入したものです。
↓こんな風に売られているのでそのまま購入しました。
竹が新しいので白っぽいのですが、ここは塗料を塗ってもあまり密着している感じがありませんでした。
これは塗る前
こちらが塗装後
若干色がつき、艶やかになったのはわかりますが、色が乗ったというほど変化はありませんでした。
塗装後の全体像がこちら
少し馴染みが良くなったような気がします。
竹の表面がツルツルしているうちはキシラデコールの相性は良くなさそうです。
表面を焼いた竹や経年劣化してきた竹に塗るのは効果がありそうでしたけどね。
うまく使い分けていきましょう。
小屋組の塗装
最後に、外部の小屋組塗装を行いました。
こちらが塗装前の様子
そして塗装後
外壁の色に近づき、雰囲気が良くなりました。
(こちらも時間と労力の関係で軒裏と垂木は塗っていません)
雨の当たる場所ではなかったのと母屋に比べて作られたのが比較的新しいと思われるためそんなに傷んでいたわけではなかったので、塗料が滑らかに滑り塗りやすかったです。
キシラデコール塗装の失敗談
共働きで週末しか作業ができないこともあり、長らく取り組んできたキシラデコール塗装プロジェクト。
いくつか失敗もあったので自戒も込めて書き留めておきます。
撹拌が甘くベタ塗りに
塗料の撹拌が不足していてベタ塗りになってしまった箇所があります。
キシラデコールは浸透性の塗料で木目が綺麗に見えるはずなのに、ここだけベタ塗り。
塗料缶の最後の方を使っていたため、撹拌されていなかった塗料が沈殿して出てきたのだと思います。
今となってはここを塗っていた時の塗料は濃かった気がする…
特に4L感は重くて撹拌するのが大変だけど、最初だけじゃなく1回1回撹拌しないとダメだったね
キシラデコールをこぼしてしまった
また、土間コンクリートの上にキシラデコール塗料をこぼしてしまった事件も発生しました。
バリサンダの濃い茶色が、白い土間にべっとり。
なんとも絶望的な状況でした。
慌てていたので写真はありませんが、塗料を新聞紙で拭き取り、台所用中性洗剤をかけてデッキブラシで磨いたところ、ぱっと見気がつかないくらいには綺麗に落とすことができました。
うっすら跡は残っていますが、これくらいなら許容範囲です。
よかった…泣
塗料の扱いには注意しようね!
おわりに
これでキシラデコールの塗装は一旦完結です。
今回外壁〜梁・柱など一通り塗装をしてみて、かなりの時間と労力がかかりました。
特に上部作業でずっと上を見上げながら塗装をするのはかなりの重労働だったので、今度は業者に依頼することも視野に入れて検討したいと思います。笑
ちなみに塗料の金額は全部で2万6千円くらいでした
流石に塗料だけだと安く済んだね
木部は5年に1回くらいの再塗装が必要なので、まずは5年後どうなっているか、楽しみに待ちたいと思います。