スーさんのいえづくり

古民家リノベーションで理想の暮らしを叶えるブログ

【古民家外壁のお手入れ】キシラデコール塗装の方法と仕上がり

f:id:Ordinary_days:20211107193814j:image

こんにちは、スーです。

 

古民家をリノベーションした我が家の外壁は、既存の杉の羽目板のままとなっています。

f:id:Ordinary_days:20211019111705j:plain

 

素地の木部がそのままになっているので、5年に1回くらい塗装し直さないととは思っていたのですが、この度ようやくメンテナンスを行いました!

 

▽汚れ落とし編はこちら

\ あわせて読みたい /

 

 

外壁塗装の準備

塗料はキシラデコール

外壁塗装の塗料には、評判のいいキシラデコールを選びました。

f:id:Ordinary_days:20211104150257j:image

 

キシラデコールは木材の内部に浸透するタイプの保護塗料で、内部から防腐・防カビ・防虫効果を発揮してくれる優秀な塗料です。

 

工務店からもお勧めされるくらいの信用されている塗料です。

 

ホームセンターよりネットの方が安かったです。

 

色の選び方

キシラデコールを使うと決めてから悩んだのが、色です。

 

キシラデコールは15色ものカラーバリエーションがあるのが魅力。

 

その分、どの色を使うべきかとても悩みました。

 

元の外壁が黒っぽかったので、同じような黒っぽい色にしたいと思い、候補になったのは次の3色。

 

  • #104エボニ

    #104 エボニ

  • #108パリサンダ

    #108 パリサンダ

  • #111ウォルナット

    #111 ウォルナット

 

スプルースに塗った時の色見本はホームセンターにもあったのですが、我が家は↓この通り、元の面が古い板なので、どんな仕上がりになるのかイマイチ不安だったんです。

f:id:Ordinary_days:20211104150326j:image

 

悩んでもよくわからなかったので直感でパリサンダを選びました!

 

塗ってみるまではドキドキです。

 

ハケと容器も準備

キシラデコールを塗るためのハケと容器も必要です。
f:id:Ordinary_days:20211104150323j:image

 

ハケは油性用と水性用があるので、間違えないようにしましょう。

 

使用する前に手で毛をむしっておくと塗装面に毛が付着することがなくなります。
f:id:Ordinary_days:20211104150329j:image

 

養生は念入りに

塗装を始める前に養生をしておくのも忘れずに。
f:id:Ordinary_days:20211104150408j:image

 

本当は全部ぐるぐる巻きで養生するのが望ましいですが、養生テープがなかったのでマステで簡易的に養生しました。
f:id:Ordinary_days:20211104150333j:image

根元に巻くだけでも随分違います。

 

みなさんはちゃんとした養生テープを買ってくださいね!笑

 

緑とピンクの養生テープが有名ですが、ピンクは粘着力が低いので、外部には緑の方がいいと思います。

 

今回は養生材がなかったので、ゴミ袋を割いて室外機等も養生しました。

f:id:Ordinary_days:20211107171655j:image

 

室外機の後ろのドレンホースは新聞紙でぐるぐる巻きに。
f:id:Ordinary_days:20211107171701j:image

地面にも新聞紙を敷き詰めましたが、ビニールと養生テープが一体になったマスカーを使えばもっと簡単に広い範囲を養生できます。

 

 

ちなみに、容器にも養生テープを貼っておくと後始末が楽です。

f:id:Ordinary_days:20211104150241j:image

今回の紙のマステはほぼ意味を成しませんでしたが…苦笑

 

もっと容器全体をぐるぐる巻きにするぐらいじゃないと結局液だれしてしまいました。

 

 

外壁とサッシの取り合い部も養生した方が良いのですが、今回はめんどくささが勝ってこのまま強行突破しました。
f:id:Ordinary_days:20211104150401j:image

 

古民家なので元々古くて汚いし、今さらいっか!と思っちゃったんですよね…

サッシの上は見えないしね。笑

 

この妥協の結果がどうなったかは後ほど。

 

綺麗に仕上げるには養生が超重要です!

わたしのように手を抜かずにしっかり行いましょう。

 

塗装開始

試し塗り

まずは下の方で試し塗りしてみます。

 

この白っちゃけた土台部分を塗ってみます。

f:id:Ordinary_days:20211104150307j:image

 

じゃん!!
f:id:Ordinary_days:20211104150351j:image

ずいぶん色がつきました。

 

ここは雨がかかるところで見ての通り材料も白くなり、割れたり、傷みが大きい部分だったためか、想像以上に塗料をぐんぐん吸い込みます。

 

最初、↓このお刺身トレーに塗料を入れて塗っていたのですが、あまりにも一瞬でなくなるので紙コップに変えました。笑

f:id:Ordinary_days:20211106090038j:image

 

容器は大きめを準備しましょう!

 

豆腐の容器も使いやすかったよ笑

 

本塗り

ではさっそく本塗りしていきます!

 

これが塗装前。
f:id:Ordinary_days:20211104150344j:image

 

こちらの面まで塗っていきます。

f:id:Ordinary_days:20211104150226j:image

 

隅の方から塗っていきましょう。
f:id:Ordinary_days:20211104150229j:image

 

まずは細かい部分を縁取るように塗装

広い面を塗りたくなってしまうけれど、まずは細かい部分から塗っていくのがコツです。
f:id:Ordinary_days:20211104150304j:image

細いハケを準備していなかったのでちょっと苦労しました。

 

羽目板の下端部分を塗る細かい作業が地味に大変です。

f:id:Ordinary_days:20211104150222j:image

ハケは細かいところ用の小さめのものと広い部分用の大きなものと 最低二種類は準備しましょう

 

大きいハケでも塗れないことはないけれど、無理に毛を押し当てて塗ろうとする分どんどんハケがケバケバしてきてしまったよ

 

広い面をまとめて塗装

細かい部分を塗り終えたら、いよいよ広い面を塗っていきます。
f:id:Ordinary_days:20211104150347j:image

垂れない程度にハケにたっぷりと染み込ませて、滑らせながら塗っていきます。

 

細かいところを先に塗ってあるので、広い面を塗り出すとあっという間です。

 

照明の周りも先に塗ってあるのでどんどん進めていけます。
f:id:Ordinary_days:20211104150315j:image

 

気になっていた色も、イメージ通りでとってもいい感じ!
f:id:Ordinary_days:20211104150354j:image

時間が経って乾いてくると、ワントーン明るくなりましたが、浸透性の塗料なので木目も綺麗に出てすごく自然な仕上がりです。
f:id:Ordinary_days:20211104150237j:image

 

この調子でどんどん塗り進めていきます。
f:id:Ordinary_days:20211104150218j:image

 

一番日が当たるこの面は他の箇所に比べると杉板の劣化が進んでいたので、塗料をより吸い込みました。
f:id:Ordinary_days:20211104150405j:image

 

苦戦しながらもどんどん進めます。

影になって分かりづらいですが、上の4段が塗り終わって色が変わってきました。
f:id:Ordinary_days:20211104150319j:image

 

表面がざらついていると非常に塗りにくかったです。
f:id:Ordinary_days:20211104150233j:image

 

でもその分キシラデコールが浸透して保護してくれている!という実感もあったよ

 

あともう少し…

f:id:Ordinary_days:20211104150300j:image

 

完成!!!
f:id:Ordinary_days:20211104150246j:image

しっとり、いい色になりました。

 

後日、他の面も。

f:id:Ordinary_days:20211107171716j:image

 

こちらもいい感じです。
f:id:Ordinary_days:20211107171802j:image

思い描いていた通りの風合いになってとても満足です!

 

完成

外壁全体の塗装が終わりました。

(キシラデコールは本当は2度塗り推奨の商品ですが、妥協して1度塗りです)

 

まず、掃除前の既存がこちら

f:id:Ordinary_days:20211019111705j:plain

黒く汚れているのがよく分かります。

(掃除する前まではこれがいい風合いとすら思っていましたが)

 

 

そして、たわしでのお掃除後

f:id:Ordinary_days:20211014145842j:plain

黒ずみが取れて木目がくっきり綺麗に。

 

そしてそして、キシラデコール 塗装後。

f:id:Ordinary_days:20211104150246j:plain

 

塗料が乾いた後の写真がこちら。

f:id:Ordinary_days:20211107175830j:image

とてもよく馴染んでくれています。

 

写真右の窓が開いている面はリノベーション時に作った羽目板なので新しいのですが、色のバランスも良くて安心しました。

 

同じ黒っぽい外壁でも、最初の既存の黒ずみ汚れがどれだけ汚かったか痛感するね!

羽目板ごと新しくしたみたいな仕上がり!

 

後日、柱も塗装予定

外壁を塗り終えるのにまる2日かかってしまったので一旦ここで終了ですが、古民家の我が家はまだまだメンテナンスすべき場所がたくさんあります。

 

水がかかり白く変色した柱や、何十年手をつけていなかったのだろうというくらい埃が積もった梁や桁も今後メンテナンスしていく予定です!

 

今日は試しに玄関横の目立たない部分の柱だけ少し塗ってみました。

f:id:Ordinary_days:20211107171748j:image

 

しっかりパリサンダの色がのって綺麗に染まってくれました。
f:id:Ordinary_days:20211107171756j:image

色が濃くなると引き締まってかっこいいですね〜!

 

早くこちらもメンテナンスしたいです!

 

養生しなかった部分の様子

最後におまけ。

 

養生をサボったサッシ上がどうなったかというと…

f:id:Ordinary_days:20211104150340j:image

はい、この通り。笑

 

想像していましたが、結構飛び散ってました。

f:id:Ordinary_days:20211104150311j:image

古い建具ですし見えないところなので別にいいんですけど、ちゃんと養生することをオススメしますよ!笑

 

おわりに

重い腰を上げて行った今回の外壁メンテナンス。

 

仕上がりは思った以上に綺麗でとても満足していますが、休日まるまる2日潰れてしまうくらいの重労働だったので、なかなか大変でした。

 

高所作業もあるので、歳をとってきたら業者さんにお任せになると思います。笑

 

 

ただ、こうやって自分たちの手で家をメンテナンスを行っていくと家への愛着も深まりますし、業者さんへのリスペクトも深まります

 

すごく面白い経験でした!

 

 

\ あわせて読みたい /