こんにちは、スーです。
無事に、解体が完了しました!
30坪くらいのスケルトン解体でしたが、作業はわずか1週間で終わってしまいました。
本当にあっという間でびっくりです。
解体完了後の様子大公開!
解体が完了した様子がこちら。
今回はスケルトンリノベーションなので、外壁と構造躯体以外はすべて取り除きます。
解体後、露わになった大空間にはものすごくテンションが上がりました!
解体をしてみると、解体前には気が付けないようないろいろな発見がありました。
今日は解体後のスケルトンの状態を書き残しておきます。
想像以上の大空間が現れた!
解体が完了してみると、思っていたよりも大きな空間が現れました。
もともと玄関〜居間までの前室だったこの部屋…
建具や壁も全部取り払われると、そこには大空間が現れました。
解体前から大きな家だなとは思っていましたが、壁が取り払われてしまうとさらに大きく感じました。
こんな広い家掃除できるかしら……💧
という不安に襲われたのもこの頃からです。苦笑
リビングの天井裏にまさかの鉄骨梁…?!
南に大きく開けたリビング(居間)部分の解体後です。
この部屋が・・・
こうなりました!
天井が外されたことで、これまで塞がっていた天井裏の空間が現れました。
思っていた以上に開放的です。
今回はここを吹き抜けにして梁を見せていく計画です。
ただ…古民家に期待したような、思っていたようないい感じの梁がありません…
………と思ったら…
あれ??
この赤いのはなんだ・・・??
???
なんと、木造古民家だと思っていた家に大きな鉄骨梁が現れました!
たしかに、もともと木造にしては大空間だなぁとは思っていたのですが…。
まさかこんなサプライズがあるとは思いませんでした。
最初は古民家の曲がりくねった立派な梁を想像していたのでこの鉄骨梁がとても残念に感じましたが、これはこれでこの家の歴史。
木造のかっこいい梁を期待していたのに、まさかすぎるね…
この鉄骨、どうする?
うーん…こんなこともあるんだね…
でも、なんかおもしろくない?!
だっくんとあれこれ話しているうちに、一周まわっておもしろいと思うようになり、塗装してそのまま現し梁にすることにしました!
台所上の天井には立派な梁が出現
居間とは対照的に、台所があったところの天井には、まさに古民家に求めてきたような曲がり梁がありました。
形が綺麗だったのでぜひ現しにしたいところでしたが、新居では寝室にするため、埃が積もらないよう天井で塞ぐことに…涙
ここも最後まで悩みましたが、やっぱり実用性は大事です。
美しい天井板はそのまま残すことに
総二階になっている部分は、既存の天井を剥がすと、古い天井が現れました。
これは二階の床下地でもあります。
うわ〜〜〜!
色が渋くてすごくかっこいい!!
これはうれしい発見でした。
解体前にこんな梁が見えていたので期待はしていましたが、梁のことしか考えていなかったので天井までも美しいのは嬉しかったです。
解体前は新しい天井を作るつもりでしたが、だっくんと話し合い、この部分はそのまま現し天井として見せることにしました。
二階の床下地も兼ねているので天井の懐がなく、電気が露出配線になってしまいますが、この天井の美しさに夫婦ともにすっかり惚れ込んでしまったのです…。
玄関側をみるとこんな感じ。
うーん。立派。
解体後は構造やシロアリ被害のチェックを忘れずに
リノベーションの場合、解体してみないとわからないことがたくさんあります。
残念ながら、解体した後で老朽化した箇所が見つかり、後から大幅な見積もりアップや工期延長もあり得ます。
リノベーションを決意する大きなきっかけとなる耐震性や断熱性、木造であればシロアリ被害などはとくに重点的に確認します。
わたしたちも上記3点はしっかりと対策をしたかったので、解体後に入念にチェックをしてもらいました。
シロアリ被害のチェック
木造の古民家ということでシロアリ被害は絶対にあるだろうと警戒していました。
解体してみると、一部、玄関周辺で土台が朽ちている箇所がありました。
ここは昔の造りなのでコンクリートの基礎はなく、三和土(たたき)の上に直接土台が乗っているだけで湿気の影響を受けやすいのです。
場所が場所なだけにシロアリではないかと心配していたのですが、この土台を叩いてみると木の密度は詰まっていて、シロアリに食われた感じはありません。
この土台以外のまわりの木材も特に食われた感じがなく、シロアリではなさそうだという結論に。
では次に、一番怪しい水回りの確認です。
お風呂のあった箇所はタイル部分の外壁側が大谷石造だったので、これを機に取っ払いました。
さすがにお風呂まわりはシロアリがいそうだなぁと思っていたのですが、こちらも意外にも被害なし。
ここだけでなく、べた基礎コンクリートのない木造家屋でありながら、全体的にシロアリの被害と思われるような箇所がほとんどなく安心しました。
構造のチェック
では次、耐震性のチェックです。
これは予想していたことですが、耐震性という点ではほとんどなんの対策もされていませんでした。
何度か増築を繰り返しているようなので、一番新しいところには辛うじて筋交いがありましたが(鉄骨梁があるくらいなので)
他の箇所は外壁の下地の薄い板のみだったり
土壁だったり
耐震性も断熱性もままならず、ザ・古民家という感じ。
そもそも基礎もなかったりする箇所もありましたし、もちろん床下全面のベタ基礎もなかったので、これを機に耐震性と断熱性は向上させます。
増築を繰り返した古民家ならではの悩みも
これは増築を繰り返したから余計に、なのですが、解体後にいろいろと測量をしてもらった結果、柱の倒れ、梁のよじれはもちろん、こちら側と向こう側で通りが通っていない(まっすぐではない)などの問題点がゴロゴロ出てきました。
一番酷かったところは柱が上と下で3センチくらい倒れていたかと。。。
本格的に歪みを取ろうと思ったらジャッキアップして柱を交換するとか、新しく基礎を作って乗せ変えるとかいろいろありますが、そんなことをしたら簡単に+1500万円くらいいってしまいます。
歪みはあるものの材もしっかりしているし、ぐらつく感じもないため、とりあえず今回は筋交い等で補強を施すのみにしました。
ただ、この歪みのせいで大工さんは下地の調整がものすごく大変になってしまったのですけど…💧
大工さんからしたら毎日毎日測っては削り測っては削りという調整ばかりさせてしまい、なかなか進まず申し訳ないなぁと思いました。
見積もり費用はゆとりを持って
今回は奇跡的に、構造材の傷みは思ったよりもひどくなく、解体後の追加費用の発生はなくても済みそうでした。
場合によっては大きな問題が発覚し、予期せぬ費用がかかってしまうこともありますが、耐震性と断熱性をケチってしまうのは絶対にやってはいけません…!
命と健康は絶対に大切です。
見積もり段階で、これ以上1円も出せないようなマックスの金額を想定しておくのは危険です。
必ず不測の事態を想定して少しゆとりを持っておきましょう。
もしここの柱が1本シロアリにやられていた場合補修費用はどのくらいかかりますか?と言った目安となる質問をしてみるのもいいかもしれません。(もちろんケースバイケースで費用は変わりますが)
おわりに
解体後の測量、調査も無事に完了し、これからいよいよ新しく作っていく工程に入ります。
美しい天井や鉄骨梁など、既存改修ならではのおもしろい部分を活かしつつ、素敵な家に仕上げていきたいと思います。
大工さんもすごくいい感じの方で安心。
完成がとっても楽しみです(^^)!