こんにちは、スーです。
いえづくりって決めることが膨大ですよね。
あれもこれも、と毎週のように打ち合わせして決めていくかと思いますが、実は、打ち合わせに出てこないような部材もたくさんあります。
たとえば材と材のつなぎ目の見切り材とか、コーキングの色とか。
これらはほぼ、工務店(ハウスメーカー)の設計士さんが“合うもの”を勝手に選んでくれていると思ってください。
確かに全部を確認する必要はないとは思いますが、正直『ここは見た目や使い勝手上気になるよなぁ』と感じるところもあります。
そこで、売主側(現場監督)と施主の両方を経験した私なりに感じた、“打ち合わせで意外と確認されない”けどこだわりたいもの5選を紹介します!
“打ち合わせで意外と確認されない”けどこだわりたいもの5選
①火災警報器
火災によって発生した煙や熱を感知し、警報で火災の発生を知らせるもの。
2006年6月1日から設置が義務化され、新築はもちろん、既存住宅を含めたすべての住宅(500m2以下の共同住宅・アパート等も含む)に取付けなければならない。
火災警報器にも種類があるので一概に選べるとは限りませんが、大きく分けて次の2種類あります。
・煙感知器式
・熱感知式
一般的に煙感知器式が居室、熱感知式は火を使うキッチンに使われることが多いですが、ほとんどの場合熱よりも煙の方が先に届くので、キッチンも煙感知器式をつける方も多いです。
また、子機同士が連動するものや、自動で消防に通報してくれるものなど、その種類は様々。
そんな機能性やメーカーによって、結構見た目が違うんです!
引用:https://www.nittan.com/kojin/product/alarm/lineup/index.html
◆ホーチキ 「SS-2LTシリーズ」
◆パナソニック「けむり当番」
我が家はこれ。
(こんな記事を書いていながら実はわたしも打ち合わせし忘れてました。笑)
スッキリしたのがついていて安心。笑
◆能火防災「まもるくん」
今のところ一番シンプルでオススメなのがこちら。
これだけ見た目が違うのです。
各居室に1つずつ必ずつくものなので、確認しないのは損ですよ!
施主支給もできる
煙感知器は電池式のものが多いので取り付け場所を選ばず、施主支給もできます。
楽天やAmazonでもお手頃価格で売っているので、業者が希望を叶えてくれなさそうだったら自分で買うのも手です。
施主支給については会社ごとにルールがあることも多いので、打ち合わせの最初に確認しておくとトラブルが少ないよ!
消防法の届け出に注意
施主支給をすることは可能ですが、新築の場合は消防署にどんな警報機を設置したのか届け出をする必要があるので注意です。
届け出自体は新築業者が代理で行ってくれる事が多いと思うので、もし施主支給をする場合は品番をしっかりと伝えるか、自分自身で届け出をするようにしましょう!
設置は義務なので必ず行いましょう。
取付け面もこだわろう
火災警報器は、照明やエアコン吹き出し口からの距離など取付け位置に規定はありますが、天井付けと壁付けが選べます。
板張り天井なら壁付けに、壁にアクセントクロスを使っているなら天井付けに、と、臨機応変に対応しましょう。
②スイッチコンセント
インテリアにこだわる方は重視されているかと思いますが、膨大な仕様決めの間にうっかり忘れてしまいがちなのがスイッチとコンセントの仕様。
工務店やハウスメーカーでは標準品として決まっていることが多く、“仕様”として選ばせてもらえる機会がなかったりします。
我が家のスイッチJIMBOのNKシリーズについてはこちらの記事で紹介しています。
『我が家のスイッチはどのメーカーのどのシリーズですか?』と確認しておくと、仕上がった時に『こんなものだと思わなかった…』というギャップもなくなるはず。
我が家はJIMBOのNKシリーズ
ちなみに現場監督側の目線から言わせてもらうと、気密や防火の観点から採用をお断りするスイッチ(コンセント)もあります。
見た目を重視して性能が落ちるのは困るから、しっかり確認するのが大事なんだね
アクセントクロス部の色にも注意
また、アクセントクロスを選んだ箇所のスイッチ・コンセントの色には要注意です。
(ここはデキる設計士なら勝手に変えてくれますが)
せっかくお気に入りの濃紺クロスに、真っ白のスイッチが浮かび上がってる!
なんてこともありますので、必ず確認しましょう!
エアコンのコンセント位置
それから、出来上がってから意外と目立つのが、エアコンのコンセントの位置。
何も言わないとエアコンの下に付けられていることが多いのですが…目立ちます。
このように壁際にあればまだ目立ちませんが、真ん中にあることも。
本体の下ではなくせめて横、できれば上につけて欲しいところですよね。
直上が一番目立たないですが、本体の取り付けが難しくなってしまう場合があることや(エアコンは上に持ち上げて取り外しするので)、そもそもスペースの問題で不可能な場合もあるので、主要な部屋だけでも確認してみると安心です。
場合によってはエアコンの位置や高さの調整を提案してくれるかもしれません♩
③戸当たり
意外と出来上がってからついていることを知る、戸当たり。
これも一口に言っても様々な種類があります。
◆床付タイプ
マグネットキャッチャーがついているタイプ
キャッチャーが建具についているものもあれば、建具に埋め込まれてスッキリさせたタイプもあります。
ロックができるので扉を開けっぱなしにしておきたいところには便利です。
扉を閉めっぱなしにして使う箇所(トイレなど)は床付けの金具が常に見えて目立つので、場所を考えるのがベター。
結構目立つからこそ、例えばカワジュンの金具など、かっこいいデザインを選びたいですね。
◆公団タイプ
公団団地に多用されたことからそう呼ばれる戸当たりです。
形は様々ですが、建具の上部についています。
建具を固定することはできません。
低い扉についているとやや気になります。
デザインにそんなに大きな差異はないので、金具の色と建具の色が浮かないかくらいチェックできればいいと思います。
◆アームストッパー
これが一番スッキリ見えます。(お値段は一番高め)
開きっぱなしの固定はある程度はできます。
引用:https://www.ooki-kanamono.com/item/kt040/
金具にもよりますが、閉めた時に外側の部屋から戸当たり金具が全く見えなくなるので、スッキリします。
玄関ホールに隣接したトイレなどにオススメです。
戸当たりも建具の数だけ付きます。
建具にはこだわるのに、戸当たりってあまり話題に出ないね。
たしかに。どんなものがつくのか、確認してみよう!
▽我が家こだわりの建具の記事はこちら
④棚板のレール
可動棚部分のレールも、打ち合わせには出てこないことが多々あります。
ホームセンターでよく売られている一般的なレールはこんな感じです。
引用:棚 レール スガツネの検索結果 | MISUMI-VONA【ミスミ】
我が家はこちら。
レールのダボの部分が目立たないものになっています。
(これも打ち合わせしていなくて、工務店さんチョイスです)
片持ちの可動レールもあるので見た目が変わります。
レールを使わずにダボ穴で可動させるパターンも。
これが一番目立ちませんよね。
(サイドの壁が石膏ボードではNGですが)
物入れ内のレールはいいとして、オープン収納など目立つ場所はこだわりたいね!
⑤壁付リモコン
設備の壁付リモコンも位置は打ち合わせをしても仕様については見落とされがちなものです。
トイレリモコン
リモコン類で一番使用頻度が高いトイレ。
一般的なリモコンと、オプションで選べるスマートタイプ(スティックタイプ)があるメーカーが多いので、確認しましょう。
我が家のトイレの場合、標準のリモコンがこちら。
引用:https://www.lixil.co.jp/lineup/toiletroom/satis/function/relaxing/
見た目の違いは一目瞭然ですよね。
以前トイレの記事の中でも紹介しています。
給湯リモコン
給湯器のリモコンも必ず各家庭にあるはず。
こちらも、標準品のほか、スタイリッシュなタイプがある場合もあります。
例えばノーリツさんの給湯リモコン。
標準品がこちら。充分スタイリッシュですが…
引用:https://www.noritz.co.jp/product/kyutoki/gus/remocon/03.html
スタイリッシュタイプはさらにシンプルなデザインで素敵です。
引用:https://www.noritz.co.jp/product/kyutoki/gus/remocon/04.html
知っているのと知らないのでは結構違いますよね。
(※機種によって選べないこともあります)
まとめ
わたしの個人的な「打ち合わせで意外と確認されないけどこだわりたいもの5選」をご紹介しました。
膨大な打ち合わせの中で、意外と確認されないまま出来上がってしまいがちな部分ですが、こういうところをこだわることで満足度が向上します。
工務店・ハウスメーカーの取り決め、設備の機種や家の構造の都合等で選べない場合もありますが、確認するのはタダです。
細かい部分の仕様をこちらから尋ねることで、作り手側も「このお客様はこだわりが強いからスマートタイプにしておこう」と勝手に計らってくれる場合もありますよ。
ちなみに番外編、確認されない「取付位置」についての記事はこちらを参照ください
小さな後悔もないように、満足いく家づくりをしましょう(^^)