スーさんのいえづくり

古民家リノベーションで理想の暮らしを叶えるブログ

【番外編】古民家リノベーション、ボツにした間取り 恥を忍んで3プラン公開!

こんにちは、スーです。

 

今日はちょっと番外編。

ボツにした間取りを特集します。笑

 

もちろん、今日ご紹介するのはすべてボツにしたプランなので、『あ〜全然ダメ!』というものばかりなのですが、いったいどんなことを考えて書き始めて、どこが破綻してボツにしたのか?

 

そのへんの思考にはだれかのヒントになるものがあるのかな?

と思い。

 

細かな修正プランを入れるとかなりの数になってしまうので、今日はざっくりと、全然違うことを考えていたプラン3つをご紹介します。

 

『え?』っていうものもありますが、そこはご愛嬌で!笑

 

 

 

ボツプラン公開!

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ボツプラン①

まずはこちら。

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この間取りのポイント

この間取りで考えたことは、下記になります。

①なるべく設備の位置を動かさない

②勝手口や既存の押入れを活用する

 

⇩黄色い部分が(ほぼ)既存になります。

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設備の移動はリノベーションの中でも費用がかさむので、なるべく風呂や洗面、台所、トイレのゾーニングを変えないようにしました。

これは現在のプランにもやや共通するところです。

 

勝手口もキッチンの裏にあって ゴミ出しもしやすそう。

 

また、プラン右側の窓が地窓(床付けの低い窓)だったので、落ち着いた空間に向いているだろうと思い寝室とし、既存の押入れをそのままWICとすることにしました。

 

WICの南側は腰壁で緩めに区切られた書斎としました。

 

 

ボツにした理由

これはこれで気持ち良さそう!

と夫だっくんには好評だったのですが、気になる点はいくつか。

 

 

 

ダイニングとリビングの間の空間がポカーンと空いているので勿体ない…というのと、

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ダイニングで食事しているとテレビが観られないんじゃないか?(わたしたちは食事中も観たい派)、

かと言ってダイニングにもう一台テレビを置くのは嫌だなぁ、ということ、

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そして洗濯物はどこで干すんだ…?ということ。

南側の庭だとしたらダイニングリビングを突っ切っていくことになる…

洗濯動線がめちゃくちゃ長いです。

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南庭に洗濯物を干すとしたら よく乾きそうですがリビングから常に丸見えになるのもネックでした。

 

そして…

色々書きましたがこのプランの一番破綻しているのは、、、

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既存のこの抜けない柱を抜いてしまっていたこと!!

 

これでは構造的に弱すぎます…。

うっかりしておりました。

 

添付の位置に柱を残すことも考えたのですが、やっぱりどう考えても邪魔だと思いボツ案となりました。

 

 

 

ボツプラン②

続いてこちら。

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この間取りのポイント

設備のゾーニングやWICの考え方はボツプラン①と同様です。

 

それ以外に何を考えたかというと、

①キッチン⇄ダイニング、キッチン⇄洗面室の動線を重視

②寝室は南側の特等席がよいのでは?

 

ということ。

 

 

ボツプラン①に比べて格段に動線は良くなりました。

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玄関からダイニングにダイレクトにアクセスできるので(既存の動線をそのまま活かす)、料理教室も開けそうなプラン。

 

ボツにした理由

ボツプラン①と同様、ダイニングからテレビが観えないないことももちろん。

 

 

そもそも…

こんな広いダイニングでも 料理教室なんか一生開かないわ、と思ったからです。笑

 

自分で描いておいて自分で突っ込むプランになってしまいました。

 

 

そしてキッチン前の謎の空間もやはり気になります。

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空間に余白を持たせることは大切ですが、こういう 収納を置けるわけでも、家具を置けるわけでもない、かと言って人がここで過ごせるわけでもない、“何に使ったらいいかわからない”スペースは 余白ではなく無駄です。

 

キッチンダイニングがゆったりしたスペースの割にリビングが狭いのもネックです。

それは畳のスペースを調整すれば解消できそうなのでボツにするほどのことではないですが。

 

 

また、せっかく特等席にしたつもりの寝室も狭いですし、WICを通らないと寝室に行けないなんて ちょっと…💧ですね。

(着替え動線的には理にかなってるかもしれませんが)

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これらは寝室を南側に…という着眼点からによるプランニングですが、おかげでもう一点ボツ理由が。

 

寝室の広さを確保するために、南側の窓を全面的にやりかえる必要が出たこと。

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(結果的に最終プランでも 紆余曲折の末にここの窓はやりかえることにはなったのですが、)当初は既存をそのまま利用するつもりだったので このプランと却下になりました。

 

 

ボツプラン③

最後にこちら。

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この間取りのポイント

この間取りはどちらかというと奇をてらって考えたかもしれません。

 

①せっかく古民家なので、通り土間を演出できないか?

②子供がふえるかもしれないから、部屋数を増やしてみる

 

こんなところでしょうか。

 

玄関を開けたら横にスーッと土間が続いていて、階段は最初の何段かは段板を浮かせて魅せる階段としてインパクトのある玄関空間が演出出来そうです。

(階段の下に花を飾ったりとか、照明を仕込んだりしたら綺麗!)

 

また、土間が長く続くことで土足のままキッチンまでダイレクトにアクセスでき、買い物帰りも便利かと考えました。

 

いずれ庭で野菜づくりなんかもしたいので、便利かな、と。

 

 

ボツにした理由

一番は、やっぱりそもそも、この土間いる?と思ってしまったこと。苦笑

 

またしても自分で描いておいて自分で突っ込んでしまいます。

 

魅力的な空間になりそう!とは確かに一瞬思ったのですが、たかだか90センチの幅の土間が続いたところで、使い勝手はあまり良くない気がしました。

 

せっかくの土間なのに子供のベビーカーなんかを置くスペースもないですし、靴箱も小さい。

 

かと言ってこれ以上広げてしまうとほかのスペースを圧迫してしまうし。。。

 

 

また、こんなにゆったりとした床面積があるのにトイレに窓がないこと、

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玄関を広くとってさらに洋室を増やしたあまり寝室がかなり窮屈になってしまったのも気になります。

 

⇩洋室を減らして広げてしまえば狭さは解消されると思いますが…

玄関もECを作ってみたり…。

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ただ、これはこれで寝室が広すぎますし、ECを作ったことでコンセプトのはずの通り土間の美しさは消えてしまいました。

 

 

また、水回りの位置をかなり大胆に動かしてしまっているため施工が大変になるだろう、という大きな問題もありますし、

洗面室に新規の窓がほしいあまり⇩下記の箇所に開口部が集中しすぎていて構造的に弱くなってしまいました。

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畳の部屋も窓がなく暗そうですし、隔離されてしまっていてあまり使わなくなってしまいそうなので辞めました。

 

 

 

まとめ

今回はボツプランを3つご紹介しましたが、こんな風にいろいろな間取りの可能性を考えるのは楽しいですよね。

 

細かい修正は後からもいくらでもやりますが、こういう大胆なプラン検討も違った発見があってなかなか面白いです。

(実際だっくんはわたしがプランを描くたびに面白い面白いと大喜び)

 

今回のプランはすべてボツにしたものなので現実になることはありません。

でも、リノベーションのプランを考える上で面白い部分である、“既存を活かした間取りの考え方”をよく取り入れて考えられた気がします。

 

特に設備はやりかえには費用がかかりますし、場所の移動は費用の問題以前に施工の可否も大きく変わってきます。

(結局のところはスケルトンリノベーションにしたので設備の位置はそこまでこだわらなくても出来たかもしれませんが)

 

構造、設備 を起点として間取りを考えていくのがまず間違いないでしょう。

 

 

今回は外壁は触らないので、建物外周部の形が変わらないという制約がありましたが、それでもこれだけ全く違う間取りの検討ができました。(良し悪しは置いておいて。)

 

結局はビビッときた間取りが一番だと思いますが、いくつも検討していく中で自分にとって譲れない条件がはっきりしてきたりすると思いますので もし時間が許す方はいろいろなプランを模索してみると楽しいです。

 

 

以上、恥を忍んでボツプラン公開でした!